3月26日(日本時間27日)にUAE・ドバイのメイダン競馬場で行われたドバイシーマクラシック(GⅠ、芝2410m、15頭立て)に日本調教馬5頭が出走、シャフリヤール(牡4歳、栗東・藤原英厩舎、C.デムーロ騎手)が3番手追走から押し切って優勝した。勝ち時計は2分26秒88(良馬場)。オーソリティ(牡5歳、美浦・木村厩舎、C.ルメール騎手)が逃げ粘って3着。ユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚厩舎、D.レーン騎手)は後方から外を伸びて5着。グローリーヴェイズ(牡7歳、美浦・尾関厩舎、C.スミヨン騎手)が8着、ステラヴェローチェ(牡4歳、栗東・須貝尚厩舎、M.デムーロ騎手)は9着だった。
1着シャフリヤール
藤原英師:馬も騎手もパーフェクトなレースをしてくれました。そうでないと世界では勝てません。馬と騎手に感謝しています。何よりスタートをしっかりと決める事が一番と思っていましたが、理想的でした。
C.デムーロ騎手:オーソリティが逃げるかもと思っていました。良いスタートを切ったのでその後ろで折り合いをつけて乗りました。オーソリティを交わした後に少し後続の馬を待つような面を見せましたが、最後まで頑張って走ってくれました。
3着オーソリティ
木村師:ドバイレーシングクラブのサポートがあり、非常に良い環境で仕事が出来ました。3着という結果は申し訳ない気持ちがある一方で、馬は精一杯走ってくれました。状態良くフロントポジションを確保したあと、厳しい競馬にもなりましたが、よく踏ん張ってくれました。オーソリティとスタッフに最大限のリスペクトを表します。引き続き日本に戻っても、良い状態でレースに出走できるように尽力します。
ルメール騎手:スタートを決めて今回も逃げました。少し行きたがる面はありましたが、直線も良く伸びてくれました。ダービー馬(シャフリヤール)がベストポジションで競馬していたのでしょうがないですね。馬は頑張ってくれました。
5着ユーバーレーベン
手塚師:輸送で少し体重が減ったのを立て直してのレースでしたが、内容は良かったです。内枠で位置取りを下げざるを得ない形となりましたが直線では良く伸びてくれました。大した牝馬です。
レーン騎手:良いスタートを切りましたが外から馬が来てポジションを下げざるを得ない形になりました。結果としてもう少し外目の枠の方が良かったかもしれません。道中は手応えよく、直線では良い瞬発力をみせるとともに長く脚を使って頑張ってくれました。
8着グローリーヴェイズ
尾関師:タフなレースだったと思います。一瞬伸びかけたのですが、向正面で何度か手前を替えていて、この馬にはスローペースすぎたのが影響したと思います。
スミヨン騎手:ちょっとスローペースでした。合図を出した時は伸びがありませんでした。
9着ステラヴェローチェ
須貝尚師:少しテンションが高く、世界の壁を感じました。勝った馬には完敗です。馬が無事な状態だと良いです。この馬にとっても厩舎のスタッフにとっても遠征は良い経験になったと思います。
M.デムーロ騎手:ゲートでうるさくて出ていきませんでした。ペースが遅くて直線もあまり伸びませんでした。