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キタサンブラックが顕彰馬に

2020年06月10日 11時05分

JRAは9日、17年の天皇賞春秋連覇、同年有馬記念を制するなどGⅠ7勝を挙げたキタサンブラックが、2020年度の顕彰馬に選定されたことを発表した。顕彰馬の選定対象は99年4月1日から19年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬(現役馬および競走馬登録抹消1年未満の馬は選考対象外)。記者投票(一人あたり4頭まで投票が可能)により、投票者数(記者196名)の4分の3以上(147票以上)の票を得た馬が選定される。キタサンブラックは今回、有効投票196票のうち158票(得票率80.6%)を獲得し、基準を満たした。

【顕彰馬】
キタサンブラック(牡、鹿毛、2012年3月10日生)
血統:父ブラックタイド 母シュガーハート
馬主:有限会社大野商事
調教師:清水 久詞(栗東)
生産者:ヤナガワ牧場
通算成績:20戦12勝

主な勝ち鞍
2015年 菊花賞
2016年 天皇賞(春)、ジャパンカップ
2017年 大阪杯、天皇賞(春)、天皇賞(秋)、有馬記念
            
有限会社大野商事 北島三郎氏:この度は顕彰馬に選出いただきまして、大変嬉しく心より御礼を申し上げます。振り返れば、キタサンブラックと過ごした3年間は夢のような時間でした。表彰式に向かうターフの上で、満員のお客様より多大なる声援をいただいた情景を思い出すと今でも胸が熱くなります。そして清水調教師、北村騎手、武騎手をはじめ、キタサンブラックに携わっていただいた全ての関係者の方々にあらためて感謝を申し上げます。一日も早く新型コロナウイルス感染拡大が収束し、来年デビューするキタサンブラックの産駒に競馬場で会えることを楽しみにしております。最後になりますが、競馬関係者並びに競馬ファンの皆様の安全と健康を祈念いたします。

清水久詞:この度はキタサンブラックを顕彰馬に選出していただき、大変光栄に思います。ありがとうございます。明け3歳のデビューから3年間、怪我や病気もせず、こちらが組み立てたローテーションを一度も休むことなく無事に走り続け、GⅠ7勝と素晴らしい成績を残し、オーナーをはじめ、私自身、厩舎スタッフ、ブラックをサポートしてくださった方々、多くの声援を頂いたファンの皆様に感動を与えてくれました。調教師として、これだけの名馬に出会えたことは感謝であり、これからも精進してまいりたいと思います。そして、種牡馬としても丈夫で強い子供達を送り出してくれることを願っています。

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