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東北地方太平洋沖地震、功労馬6頭の無事を確認

2011年03月21日 21時40分

3月11日に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震の影響で、安否が心配されていたBTC軽種馬育成調教センターの助成を受ける東北地方の功労馬6頭の無事が確認された。
生存が確認されたのは、福島県南相馬市にある松浦ライディングセンターに繋養されている、2002年の皐月賞馬ノーリーズン、ゴッドオブチャンス、キネティクス、ワンダフルデイズ、ブレーブテンダー、サブジェクトの6頭。安否の確認が取れず、行方不明といった噂がインターネット上で広がっていたが14日、所有する(株)ノースヒルズ関係者から「無事」との連絡がBTCに入った。
しかし、近隣に繋養されているBTCの助成を受ける功労馬については、飼養者と連絡が取れず安否不明の馬もいることから、BTCでは「現地はまだ混乱中かと思いますので状況を見守りたい」としている。
また、津波の被害を受けた宮城県亘理郡山元町にある山元トレーニングセンターは高台にあるため浸水を免れ、在厩馬、従業員とも無事を確認。大型発電機を手配し、井戸水の確保、ウォーキングマシンによる運動を開始したが、本格的な調教再開には時間が掛かりそうなことから、栗東トレーニングセンター近郊のノーザンファームしがらき、グリーンウッドトレーニングといった育成場などへの移動を始めている。さらに、福島第一原子力発電所の放射能汚染が心配される近隣の牧場でも、在厩馬の移動を始めているという。
競走馬のふるさと案内所によると、日高・胆振地区は浦河・苫小牧港などで一部被害は受けたが、海岸に近い牧場を含めて大きな被害はない模様。しかし、宮城・東北案内所は被害を受けており、牧場や道路、交通機関の状況が確認されるまで、見学の自粛を呼び掛けている。
地震発生を受け、JRAは3月中の中山開催の中止を決定。NARでも船橋(千葉)、浦和(埼玉)、水沢(岩手)などが3月の開催中止を決めた。その中で、ホッカイドウ競馬では、道内すべての場外馬券発売所に義援箱を設置して支援を開始。ほか、競馬を開催するJRA阪神・小倉や、ばんえい帯広、園田・姫路(兵庫)、笠松(岐阜)、佐賀、金沢(石川)、荒尾(熊本)、福山(広島)、高知といった地方競馬でも義援金の受付や、復興支援競走を実施するという支援の輪が広がっている。

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