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ジェイエス繁殖馬セール開催、売却率7割超を記録

2011年01月30日 21時01分

新ひだか町の北海道市場で1月26日、(株)ジェイエスが主催する繁殖馬のセリ「2011年冬ジェイエス繁殖馬セール」が開催された。セールでは44頭(受胎馬16頭、空胎馬5頭、未供用馬23頭)が上場され、34頭(受胎馬8頭、空胎馬3頭、未供用馬23頭)が売却。売却総額は6091万500円(前年1月8970万1500円)、平均価格は179万1485円(同213万5750円)と下回ったが、売却率は77.27%(同64.62%)とアップし、1月開催では最高の数字を記録した。
最も高額で取引されたのは、ワイルドラッシュを受胎したルクールドラメール(牝14歳、父サンデーサイレンス、販売者/千葉県・柄崎州母氏)で488万2500円。複数のバイヤーによる争奪戦の末、苫小牧市の福本次雄氏が競り落とした。以下、ネオヴェリーフェズ(牝4歳、父ネオユニヴァース)が383万2500円、ベッロカリーノ(牝5歳、父キングカメハメハ)が367万5000円、ワルツオブキャット(牝5歳、父ソングアンドアプレイヤー)と未供用馬が続いた。
同セールは国内唯一の繁殖馬を対象とした市場。2008年から秋冬の2回行われている。昨秋のセールではグランプリボス(G1朝日杯フューチュリティS)の母ロージーミストが上場されるなど、これまでに多くの重賞勝ち馬の母を輩出。冬季セールは競走馬登録を抹消した未供用馬の流通を活発にし、牝馬の価値を高めるために開催している。
4年目を迎えた今回は、上場された未供用馬は完売。当初の狙い通り新たなマーケットが確立しつつある。同社の藤原悟郎代表は「上場頭数が少なく価格が下がったが、売却率が上がったので良かった。100点満点で90点」と高評価。今後は「もっと上場頭数を増やしたいので、いままで乗馬や地方競馬へ転売していた牝馬を持つ馬主層に対し、繁殖としての利用価値があることを知らせていきたい」としていた。

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