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ディープインパクトは1000万円、社台SSの2011年種付条件が決定

2010年12月19日 21時45分

サイアーランキング上位種牡馬を数多く繋養する安平町の社台スタリオンステーションはこのほど、2011年シーズンの種付料など種付条件を決定した。最高額はディープインパクトの1000万円。初年度産駒の活躍で堂々の提示となった。
来シーズンの新種牡馬はハービンジャーとヴァーミリアンの2頭。今シーズンまで繋養されていたアドマイヤコジーンはレックススタッドへ、デュランダルはブリーダーズスタリオンステーションへ、アドマイヤドンは海外へ移動が決まり、全29頭のラインナップとなった。
ハービンジャーは今年の英G1キングジョージ六世&クイーンエリザベスSをコースレコードで制した実力馬。英タイムフォームレーティングでは今年最高の140のレイトが与えられ、欧州最強馬の称号を得た。初年度の種付料は400万円に設定。導入した社台グループではサンデーサイレンス系牝馬を中心に一流どころの牝馬を用意し、全面バックアップ体制を取っている。
もう一頭のニューフェイスは、ダートG19勝を挙げたヴァーミリアン。2歳から8歳まで現役を続け、7年連続重賞優勝、JBCクラシック3連覇、重賞13勝、ダート競走獲得賞金10億円突破、18戦連続G1出走など、数々の記録を作った。すでに総額1億2000万円(1株200万円×60口)のシンジケートを結成。ノーザンファーム空港牧場の吉田俊介場長ら、次世代を担う日高・胆振の若手生産者が中心メンバーという。種付料は50万円。早世したエルコンドルパサーの後継として生産地の期待は大きい。
最高額の1000万円に設定されたディープインパクトは今年、勝馬数でアグネスタキオンを、勝利数でサンデーサイレンスを抜き、JRA2歳新種牡馬の勝馬頭数、JRA2歳新種牡馬勝利数のレコードを更新。12月12日現在で出走馬70頭中33頭が勝ち上がって5割近い勝馬率を記録し、期待に違わぬ活躍を見せている。
ほか、JRA種牡馬ランキングのトップを走るキングカメハメハが前年の400万円から500万円に、ファーストクロップからオークス馬を出したゼンノロブロイが350万円から500万円に、現2歳の初産駒が好調のハーツクライが300万円から400万円にアップ。高齢のサッカーボーイ、トウカイテイオーと、対外的な種付けの目途が立たないためウォーエンブレムは、敢えて金額提示を控えた。
同SSは今シーズン、キングカメハメハの266頭を筆頭に9頭が200頭超えを果たし、全体で3949頭の種付頭数を記録。JRA種牡馬ランキングでも同SS繋養種牡馬が総合で12位までを、2歳では10位まで上位を独占していることもあり、来シーズンも多くの生産者が“社台詣で”に訪れることが予想されている。

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