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バルバロを治療、リチャードソン教授の講演会を開催

2010年12月19日 21時45分

ケンタッキーダービー馬バルバロを治療したことで知られる、米国のディーン・リチャードソン教授の講演会が12月2日夜、日高獣医師会の主催により新ひだか町の静内ウエリントンホテルで開催された。
リチャードソン教授は米・ペンシルヴァニア大学獣医外科学教授で、同大学のニューボルトンセンター(大動物治療・研究センター)馬外科主任を務める、馬の整形外科の世界的権威。2006年のケンタッキーダービーを無敗で制し、続くプリークネスSのレース中に重度の骨折をしたバルバロを手術・治療し、一時的ではあったが奇跡的に回復させたことで世界中にその名を知られている。
「今、馬の骨折はどこまで治せるか?」を演題にした講演でリチャードソン教授は、最新技術の手術方法などをスライドで紹介し「ほとんどの骨折は治る」と明言。ただし、若くて小さい馬のほうが成功率が高く、応急処置と早期の判断が非常に重要と説いた。治療にあたる獣医師として大事なことは「馬がストレスを感じない、心地よい状態にしてあげること」と訴えた。また、人間とは違い、手術にかかるコストの高さが常につきまとうという問題にも言及した。
講演会には獣医師のほか、生産者や軽種馬関係者など約200名が出席。質疑応答ではエキスパートの助言を求め、予定時刻を大幅にオーバーするほど多くの質問が飛び交った。

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