ニュース

中央 その他

JRA札幌馬主協会が馬産地懇談会を開催

2010年11月21日 19時29分

JRA札幌競馬場をメインとする馬主団体、(社)札幌馬主協会主催の馬産地懇談会が11月15日、新ひだか町の静内ウエリントンホテルで開催され、講演や立食パーティーを通じて、会員同士の親睦を深めた。
同馬主協会は全国に10あるJRA馬主団体のひとつ。会員の約7割が生産者であることから、2002年から馬産地で講演会を含めた懇談会を開催している。
この日は会員や軽種馬関係者など約100名が出席。同馬主協会の岩本允会長は「JRAの売上減少に歯止めが掛からない中、産地としては競馬の資源である良質な競走馬を提供することが大事。講演会を通し、将来の馬産に役立ててほしい」と挨拶した。
講演会ではJRA競走馬総合研究所の楠瀬良次長が「競走馬の心を探る」を演題に講演。馬の生理学・行動学の権威である楠瀬次長は、蓄積した研究データを基に競走馬の内面について言及した。
楠瀬次長は「落ち着いた馬は強い」と説明。競馬場やトレセン内で人に抵抗しないでおとなしい馬のほうが「レースの着順が良かった」という調査結果を報告した。また、育成期の放牧地は「正方形に近い、2haくらい(の面積)が、十分な運動量が取れてケガが少ない」と報告。頭数は3頭以上が望ましいとした。また、鞍馴致スケジュールは「毎日休まずにブレーキング作業を実施したほうが上達が早い」というデータを示した。

ニュース一覧

  • 全て
  • 中央
  • 地方
  • 海外
 

上へ