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HBAトレーニングセール開催、売却総額微減

2008年05月29日 18時19分

HBA日高軽種馬農協主催の「トレーニングセール2008/サラブレッド2歳」が5月26日、札幌市のJRA札幌競馬場で開催された。今回のセリには同セール史上最多数となる181頭(牡93頭、牝87頭、セン1頭)が上場され、82頭(牡46頭、牝36頭)が売却。売却総額は4億3459万5000円と前年比2058万円減、売却率は45.30%で前年の65.60%から大きく数字を落とした。
札幌競馬場での開催となって3年目を迎えた同セール。当日は雨予報ということもあり集客が心配されたが、朝8時30分の公開調教開始前から多くの関係者が来場。新千歳空港から約1時間という地の利もあってか、スタンドは大賑わいとなった。
3グループに分けられた公開調教では、ほとんどの馬がラスト1ハロン11秒台を計測。途中、調教後にアクシデントを発生した馬もいたが、各馬順調な仕上がりをアピールした。
セリには昨年より多い223名が購買登録。1頭目から活発に声がかかる幸先の良いスタートを切ったが、その後は失速。昨年と同じ売却頭数だったが、上場頭数が多かったため売却率は大きく下がる結果となった。
最高価格馬はジャングルポケット産駒のタガノブラッサムの2006(牡、販売申込者/日高町・(有)三浦牧場)で2940万円。激しい争奪戦の末、岩手県の高橋福三郎氏が落札した。本馬はセール前日のオークスに優勝したトールポピーと同じ、父ジャングルポケット×母の父サンデーサイレンスという配合。シャープな脚捌きに加え、血統的背景が追い風となり、この日の主役の座を射止めた。以下、フェルメールブルー2006(牡、父アフリート)が1501万5000円、スウェプトオーヴァーボードの牝駒(母クリノオードリー)が1470万円と続いた。また、団体購買ではKRA韓国馬事会が6頭(昨年3頭)、岩手県馬主会が14頭(昨年同様)、熊本県馬主会が3頭(昨年0頭)を購買。さらにシンガポールで活躍する高岡秀行調教師も2頭購買した。
セール後、HBA荒木正博組合長は「今年春からの日本経済状況の低迷が、取引にも影響が出た印象を受ける」と去年以上の数字を望んでいただけに残念な様子。それでも価格帯の中間層で活発な取引が行われていたことに光明を見出していた。次のセール開催は7月22、23日に新ひだか町の北海道市場で行われる「セレクションセール/サラブレッド1歳・当歳」。「良質馬を揃えたので巻き返したい」と気持ちを切り替えていた。

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