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ビッグブラウン、楽々と2冠/プリークネスS

2008年05月21日 15時20分

現地時間5月17日、米メリーランド州ピムリコ競馬場でG1プリークネスS(3歳、ダ9.5F、12頭)が行われ、1番人気のケンタッキーダービー馬ビッグブラウン Big Brown(牡3、R.デュトロー厩舎、K.デザーモ騎手)が、2着のマッチョアゲイン Macho Again に5-1/4馬身差をつけて楽勝した。勝ち時計は1分54秒80、馬場状態は Fast(速)だった。
ビッグブラウンは内ラチ沿いの3番手を追走。道中でカカリ気味になったライリータッカー Reily Tucker につられて行く気を見せる場面もあったが、これは鞍上のケント・デザーモ騎手がうまく宥めた。
最終コーナーで前を行く2頭を外からねじ伏せにかかり、直線入口では先頭に。デザーモ騎手が追い出すと、瞬く間に他馬を突き放し、後は楽走。ビッグブラウンと他11頭では、全く器が違ったという印象を与えた。
G1ケンタッキーダービーに続く2冠を易々と成し遂げたビッグブラウンは、父バウンダリー Boundary、母ミエン Mien(母の父ヌレエフ Nureyev)という血統の米国産馬で、通算5戦5勝。他にG1フロリダダービーも制しており、今回の勝利でG1は3勝目となる。
ビッグブラウンは次走G1ベルモントS(6/7、ベルモント、ダ12F)で78年のアファームド Affirmed 以来となる三冠達成に挑む。2冠がいずれも圧倒的な勝ちっぷりだっただけに、現地でも期待は最大級に高まっている。
同時に、もしビッグブラウンを止める馬がいるとすれば、先日のG2ピーターパンSを制したカジノドライヴUSA(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎、父マインシャフト Mineshaft)がその第一候補だろうとする見方も広がっている。
なお同日、ビッグブラウンは今年一杯で現役を退き、来年からは米ケンタッキー州スリーチムニーズファームで種牡馬として繋養されることがオーナーサイドから明らかにされている。

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