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ケンタッキー繁殖セールが開幕、ハヴルドグレースに8億円の高値

2012年11月11日 21時47分

BC終了から2日後の11/5、米ファシグティプトン社ノヴェンバーセールが行われた。セールの目玉は昨年の米年度代表馬ハヴルドグレース(牝5、父セイントリアム)。繁殖牝馬としては米国歴代3番目(最高は2008年に取引されたカジノドライヴUSAの母ベターザンオナーの1400万ドル)の高値となる1000万ドル(約8億円)で売却された。購買したのは昨年のG1メトロポリタンH勝ち馬ティズウェイUSAなどを生産したウィスパーヒルファーム。同セールではこのほかにもG1アーカンソーダービー優勝馬ボードマイスターの母アンタッチトタレントが500万ドル(約4億円)、G1ラブレアSとG1サンタモニカSを制したスイッチが430万ドル(約3億4400万円)で取引されるなど高額馬が誕生。落札総額で前年比83.9%増となる6022万ドル(約48億1800万円)を記録する大盛況となった。
また、11/6から始まった米キーンランド協会ノヴェンバーブリーディングストックセール(11/16まで開催)では、セール2日目に上場された2008年のG1アメリカンオークス招待S勝ち馬ピュアクラン(牝7、父ピュアプライズ、バーナーディニを受胎)がボルヘス・トレアルバ・ホールディングズ社に450万ドル(約3億6000万円)で売却された。2日目までの集計は昨年を大幅に下回ったが、これは850万ドルで売却された米最優秀3歳牝馬ロイヤルデルタを含むスプリングヒルファームとパリデスインヴェストメンツのディスパーサル(馬資産一括売却精算)の売上げが含まれているため。ディスパーサルを除いた数字に限れば落札総額(+7.56%)、平均価格(+3.95%)など各指標は昨年を上回っており、不況下にあっても一流繁殖牝馬は引く手あまたの状況が続いている。

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