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HBAオータムセール開催、11億円を売上げ

2012年10月24日 10時08分

HBA日高軽種馬農協主催による北海道市場「オータムセール/サラブレッド当歳・1歳」が10月15日から18日までの4日間、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールでは857頭が上場され、439頭が売却。売却総額は11億2575万7500円、売却率は51.23%、平均価格は256万4368円だった。
今年最後の市場となった本セール。初日には当歳市場を、北海道市場としては2010年のセレクションセール以来2年ぶりに、オータムセールとしては09年以来3年ぶりに開催した。
セリでは53頭が上場され、14頭が売却。売却総額は1億993万5000円、売却率は26.42%、平均価格は785万2500円となった。09年と比較すると総額は4515万円、売却率では14.06ポイントアップ。セールとしての格好はついた形だ。
最高価格となったのはエンパイアメーカー産駒のコンキスタドレスの2012(牡、販売申込者/新冠町・(有)須崎牧場)で1680万円。複数のバイヤーから声が掛かり、最後は東京都のスクーデリアが競り落とした。
2番目はマリスカの2012(牡、父エンパイアメーカー)で1575万円、3番目はパピオンラインの24(牡、父エンパイアメーカー)で903万円と続き、上位3頭をエンパイアメーカー産駒が独占。牝馬も同産駒のキョウエイフルハムの2012が最高価格(630万円)だった。
1歳市場は804頭が上場され、425頭が売却。売却総額は10億1582万2500円、売却率は52.86%、平均価格は239万171円となった。総額は2年ぶりに10億円の大台を突破。売却率も過去最高の数字を記録したが、平均価格は過去10年で最低の数字に終わった。
最高価格はマイネカプリースの23(牡、父グラスワンダー、販売申込者/新冠町・イワミ牧場)で1837万5000円。激しい競り合いの末、神奈川県の落合幸弘氏に購買された。
2番目はオブザーヴァントの2011(牡、父ネオユニヴァース)で1333万5000円、3番目はスパイシーキティ2011(牡、父ローエングリン)で1260万円と上位3頭が1000万円台を記録。牝馬の最高はプリンセストロイの11(父チチカステナンゴ)で787万5000円だった。
販売者、購買者双方の要望により復活した当歳市場について、荒木正博HBA組合長は「中途半端な価格帯の馬の結果が芳しくなかった。来年以降続けるなら、セレクションセールのように上場馬を選定するなど対策を講じたい」とし、点数は100点満点で75点とジャッジ。1歳市場に対しては「組合の目から見ると売上げが伸びたのは良かったが、種付料以下で売却される馬が多かったので喜べない」と生産者の心情を思いやり、点数は79点の評価を下した。

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