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エリザベス女王杯優勝馬アドマイヤグルーヴが急死

2012年10月24日 10時08分

2003年、04年のエリザベス女王杯優勝馬アドマイヤグルーヴ(牝、父サンデーサイレンス)が10月15日朝、繁殖生活を送っていた安平町のノーザンファームで急死した。12歳という若さだった。
同ファームの吉田勝己代表によると、15日午前8時30分頃、放牧から戻ってきた際、いつもと様子が違うため経過を観察していたところ、突然倒れて息を引き取ったという。解剖の結果、胸部に出血が確認された。
同馬は1996年のG1オークス、97年のG1天皇賞・秋などを制した名牝エアグルーヴの初仔。当歳時の00年にセレクトセールに上場されると、牝馬としては当時の国内最高額となる2億4150万円で取引された。
競走成績は21戦8勝。すべて1番人気に推された03年の牝馬三冠レースでは桜花賞3着、オークス7着、秋華賞2着とスティルインラブの前に敗退しクラシック制覇はならなかったが、同年のエリザベス女王杯を制し、祖母ダイナカール(オークス)、母エアグルーヴに続く母仔3代G1級レース制覇という偉業を成し遂げた。翌04年にはG1エリザベス女王杯を連覇し、JRA最優秀古牝馬のタイトルを獲得。2つのG1のほか、G2ローズS、G2阪神牝馬S、G3マーメイドSと重賞5勝を挙げた。
現役引退後の06年に生まれ故郷のノーザンファームで繁殖入り。初仔のアドマイヤテンバはJRA4勝、2番仔のアドマイヤセプターは13日の白秋Sで5勝目を挙げたばかりだった。残した産駒は6頭。今春誕生したキングカメハメハの牡駒が最後の産駒となる。
同ファームの吉田代表は「引退して繁殖牝馬となってからもファンの皆様から応援をいただいていた馬でもあり、スタッフ一同、大変残念に思っております。同馬の冥福を心から祈りたいと思います」と愛馬の若すぎる死を惜しんでいた。

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