新ひだか町のJRA場外馬券発売所「ウインズ静内」が、来年5月最後の開催日をもって閉鎖することが決まった。
同ウインズは馬産地の場外として1978年3月に開設。北海道市場の隣に位置し、馬産地という場所柄、軽種馬関係者が地元産馬に声援を送る場外として親しまれてきたほか、地元住民の雇用の場として地域経済にも貢献してきた。
しかし、JRAの馬券の総売上げが昨年まで14年連続で減少する中、同ウインズの売上げもピークだった91年の80億7000万円から昨年は16億9000万円にまで減少。電話・IPAT投票の普及と、利便性向上という時代の変化による事業の抜本的な見直しや、同ウインズを所有する㈱ジェイエスとの賃貸契約が来年5月で満了となることから閉鎖が決まり、35年の歴史を閉じることとなった。今後、同ウインズでは電話投票会員募集の特設ブースを設け、加入を呼び掛けるなどの対応をしていくという。ほか、室蘭市のウインズ室蘭、東京都のウインズ銀座通りの閉鎖も決定した。
一方、道内ではホッカイドウ競馬の馬券発売所(Aiba17カ所及び門別競馬場)で、来春からJRAの馬券が購入できるよう調整しており、実現すれば日高管内では現在改築中のAiba静内、Aiba浦河、門別競馬場の3カ所で購入が可能となる。