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三冠牝馬アパパネがノーザンFで繁殖入り

2012年09月23日 21時14分

2010年に牝馬三冠を達成したアパパネ(牝5歳、父キングカメハメハ)が9月17日朝、生まれ故郷である安平町のノーザンファームに凱旋した。来春から繁殖牝馬として第2の生活を始める。
同馬は09年7月に福島でデビュー。2戦目で勝ち上がると3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制してG1初制覇を飾り、JRA最優秀2歳牝馬に輝いた。翌10年にはG1桜花賞、G1オークス、G1秋華賞を制覇し、史上3頭目の牝馬三冠を成し遂げ、JRA最優秀3歳牝馬を受賞。オークスではサンテミリオンと死闘を演じ、JRAG1史上初の1着同着となった。
昨年のヴィクトリアマイルではブエナビスタらを退けG1・5勝目をマーク。残るエリザベス女王杯でJRA牝馬限定G1完全制覇を目指していたが、右前の浅屈腱炎を発症したため現役引退が決まった。通算成績は19戦7勝(うち海外1戦)、総獲得賞金は5億5859万2000円。
15日付けで競走馬登録を抹消された同馬は、福島県のノーザンファーム天栄へ移動。歴戦の疲れを癒した後の17日午前6時40分、生まれ故郷に到着した。同ファーム事務局の中尾義信氏は「こちらに着いてからも落ち着いています。元気そうで安心しました」とホッとした様子。「オークスの同着優勝が印象に残っていますね。運を持っている馬と感じました」と振り返っていた。
来春はディープインパクトを種付けする予定。三冠馬同士の配合ということで関係者の期待は大きいが、「まずは無事に出産できる母体を維持することが大事。最初のお産が重要となってくるので、しっかりと準備していきたいですね」と気を引き締めていた。

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