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G2勝ち馬テンジンショウグンが功労馬として余生

2012年09月09日 22時13分

1998年の日経賞優勝馬で、現役引退後は警視庁騎馬隊で活躍したテンジンショウグン(セン22歳、父ノーアテンション)が8月26日、新ひだか町のRECローリングエッグスクラブに入厩した。今後は功労馬として余生を送る。
同馬の競走成績は51戦8勝(うち障害6戦2勝)。98年のG2日経賞では最低人気ながら優勝し、重賞初制覇を果たした。馬番連勝式21万3370円、枠番連勝式5万9000円の払戻金は、当時のJRA重賞史上最高配当記録だた。
現役引退後は乗用馬としての高い資質が買われ、警視庁騎馬隊に入隊。新志(しんし)と名を改め、警察署や幼稚園などに出向いての交通安全教育、各種パレードの交通整理、国事である各国大使の信任状捧呈式の警護、皇居のパトロールといった任務を遂行してきた。穏やかな性格で騎馬隊員、子供たちから愛されていたが、22歳となった今年、その役目を終えることになった。
同馬の到着にはREC関係者や報道陣が出迎え。RECの宮本直美氏は「関係者の支援やご縁があって受け入れることになりました。22歳とは思えぬほど体は若いですが、白い毛が目立つ顔には警視庁で重責を担ってきた歴史を感じさせますね。これからはのんびりと余生を過ごしてほしいです」と長年の労をねぎらっていた。
到着翌日の27日には現役時代に管理した矢野照正調教師も駆けつけ、愛馬と久しぶりの再会を喜んだという。

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