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「HBAサマーセール」活況、5日間で24億円超を売上げ

2012年08月26日 22時02分

HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場「サマーセール/サラブレッド1歳」が8月20日から24日に渡り、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールでは5日間で1190頭が上場され566頭が売却。売却総額は前年比4億112万1000円アップの24億2835万6000円、売却率は同比4.63ポイント増の47.56%、平均価格は前年より38万4342円高い429万382円だった。売却総額、売却率は過去10年で最高の数字を記録。下がり続けていた平均価格は9年ぶりに前年の金額を上回る好結果に終わった。
最高価格を記録したのは、本セールただ1頭の上場となったディープインパクト産駒、ブラッシングブライド2011(牡、販売申込者/白老町・(有)社台コーポレーション白老ファーム)で2625万円。激しい競り合いの末、“ショウナン”の冠名で知られる国本哲秀氏が落札した。
2位タイはG3レパードS勝ち馬ホッコータルマエの半弟(父ネオユニヴァース)、パイロ産駒のグッドセイラー2011(牡)、G3フェアリーS2着ホシノピアスの牡駒(父マンハッタンカフェ)の3頭で2100万円。牝馬の最高はダイワメジャー産駒のツルマルオトメ2011で1627万5000円だった。
種牡馬別では上場馬45頭中31頭を総額1億3083万円で売却したサウスヴィグラスがトップ。バイヤー別の1位は55頭を総額2億9148万円で購買したJRA日本中央競馬会だった。ほか団体では東京都馬主会が総額2572万5000円で7頭を、石川県馬主協会が総額703万5000円で2頭を購買。さらに研修旅行で北海道入りした東京馬主協会、中京馬主協会の会員、シンガポール、韓国、オーストラリア、中国からもバイヤーが参戦し、個人で購買する姿が見られた。
また、最終日には全国の高等学校で唯一軽種馬生産を手掛ける、新ひだか町の北海道静内農業高校の生産馬、華凜(カリン、牝、父キングヘイロー)が登場。78万7500円で(有)キタジョファームに購買されると、会場は温かい空気で包まれた。同馬はJRAに入厩する予定。落札した北所直人同ファーム代表は「生徒たちが牧場に研修に来ていた縁で購入しました。頑張ってほしい」と笑顔を見せていた。
目標の総額20億円をクリアしたことに対し荒木正博HBA組合長は、直接購買する馬主に市場が浸透してきた時代の変化や市場取引馬の活躍、コンサイナーの技術力が向上したことなど、長年取り組んできた市場振興の成果を強調。とはいうものの3日目まで5割をキープしていた売却率が、4、5日目で下がったことを課題に上げ、点数は「100点満点で83点」と微妙なジャッジを下した。

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