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「若馬の昼夜放牧管理について」JRA生産地シンポ、開催

2012年07月29日 21時42分

新ひだか町の静内ウエリントンホテルで7月12日、JRA主催による「第40回生産地における軽種馬の疾病に関するシンポジウム」が開催された。
今回のシンポジウムのテーマは「軽種馬生産における若馬の昼夜放牧管理について」。開会に先立ち、益満宏行JRA馬事担当理事が「今日のシンポジウムが強い馬づくりの一助となり、有意義な情報交換の場になることを期待しています」と挨拶。シンポジウムには近年、昼夜放牧を取り入れている牧場が増えていることから、200名を超える獣医師や牧場関係者が出席し、熱気に包まれた。
ハラマキファームクリニックの服巻滋之氏とJRA日高育成牧場の佐藤文夫氏が座長を務めたシンポジウムで、両座長を含め6名の講師が講演。「若馬の昼夜放牧管理について」佐藤氏は、昼夜放牧による「運動量の増加、精神的成長、栄養摂取の良化、コスト削減」といったメリットと、「夜間における不測の事態、危険因子の増加、放牧地の荒廃」というデメリットを挙げ、問題を提起した。
「社台ファームにおける若馬の昼夜放牧管理」について講演した同ファームの加藤淳氏は、今シーズンから実施した冬期間の夜間放牧について「心身ともに健康で丈夫な若馬を育てるには夜間放牧は必要不可欠」と指摘。逆に「エクセルマネジメントにおける若馬の昼夜放牧への取り組み」と題して講演した同マネジメントの瀬瀬賢氏は「過去に実施した冬期の夜間放牧は課題が多かった」とした。
服巻氏は「昼夜放牧の功罪―冬期間の昼夜放牧を行うべきか?」を講演。冬期間の昼夜放牧は「離乳がスムーズに行え、ボディコンディションスコアの管理が可能で成長抑制を最小限に抑えることができる場合に限り、挑戦してみれば」と持論を展開した。

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