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「セレクトセール2012」開催、売却総額100億円を突破

2012年07月15日 21時22分

今年のダービー馬ディープブリランテが取引されたセールとして知られる、JRHA日本競走馬協会主催のサラブレッド1歳・当歳市場、「セレクトセール2012」が7月9、10日の2日間、苫小牧市のノーザンホースパークで開催された。セリは2日間で453頭が上場され、360頭が売却。売却総額は108億1111万5000円、売却率は79.47%、平均価格は3003万875円だった。総額100億円突破は、1歳1日・当歳1日の2日間開催となってから初めてで、3日間開催を含めてでは2008年以来のこと。売却率は前年より0.44ポイントアップし、平均価格も前年を約313万円上回った。【金額はすべて税込み】
初日の1歳市場は242頭が上場され、202頭が売却。売却総額は57億2523万円、売却率は83.47%、平均価格は2834万2723円。売却率こそ前年から若干下がったが、売却総額は過去最高の数字を記録し、平均価格も前年を上回る結果となった。
最高価格となったのはアドマイヤキラメキの2011(牡、父ディープインパクト、販売者/安平町・(有)ノーザンレーシング)で2億6250万円。5000万円からスタートすると活発な競り合いが展開され、最後は“トーセン”の冠名で有名な島川隆哉氏が落札した。同馬はおじにトーセンジョーダン(G1天皇賞・秋)、トーセンホマレボシ(G2京都新聞杯)などがいる血統となる。
2番目の高額馬は、レッドディザイア(G1秋華賞)の半弟となるグレイトサンライズの2011(牡、父ディープインパクト)と、ワールドエース(G3きさらぎ賞)の半妹にあたるマンデラの2011(牝、父ネオユニヴァース)で1億5750万円。トータルでは6頭の“ミリオンホース”が誕生した。
種牡馬別では上場馬13頭を総額11億6970万円で完売したディープインパクトが1位。トップバイヤーは4頭を総額4億4730万円で購買したグローブエクワインマネージメント(有)で、トップ販売者は33頭を総額17億467万5000円で売却した(有)ノーザンレーシングだった。
2日目の当歳市場も引き続き活況を呈した。211頭が上場されたセリで158頭を売却。売却総額は50億8588万5000円、売却率は74.88%、平均価格は3218万9146円と、すべて前年の数字を上回った。
最高価格はスカイディーバの2012(牡、父ディープインパクト、販売者/安平町・(有)ノーザンレーシング)で2億6250万円。激しい争奪戦が繰り広げられた末、“サトノ”の冠名でお馴染みの里見治氏が購買した。続いて今年のダービー馬ディープブリランテの全妹となるラヴアンドバブルズの2012(牝、父ディープインパクト)が1億5225万円。上位5頭が1億円を超えた。
種牡馬別では、当歳もディープインパクトが首位。2位にはこの当歳が初年度産駒となるハービンジャーが入った。トップバイヤーは総額3億5070万円で10頭を購買した島川隆哉氏。販売者では総額13億882万5000円で39頭を完売したノーザンファームがトップになった。
総括した吉田照哉JRHA副会長は「ダービー馬やオークス馬を出したディープインパクトの効果が大きいですね。かつてのサンデーサイレンスに取って代わった感があります。100億円突破は想像を上回る成績。100点満点以上の結果ですね」と笑顔。将来的には1歳市場にシフトする方向でいたが「お客様が当歳を欲しがっている以上やめるわけにはいかない」と考えを見直していた。

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