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スプリンターズS優勝馬マイネルラヴが急死

2012年06月17日 23時43分

1998年のスプリンターズS優勝馬で、新冠町のビッグレッドファームで種牡馬生活を送っていたマイネルラヴ(牡、父シーキングザゴールド)が6月9日、全身麻痺のため17歳で急死した。同馬は9日早朝、放牧地で横たわり起立困難になった状態をスタッフが発見。スタッフ総出で身体を起こそうと試みたが、自力で立つことができなかったため、獣医師ら関係者で協議し予後不良となった。
マイネルラヴは95年生まれの米国産馬。外国産馬全盛時代を支えた一頭で、現役時代はスピードと瞬発力を武器に早い時期から活躍し、タイキシャトル、シーキングザパールらを退けたG1スプリンターズSのほか、G3シルクロードS、セントウルSなどを制した。競走成績は23戦5勝。同期にはスペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイらがいる。
現役引退後の01年から同ファームで種牡馬入り。初年度産駒がデビューした04年にはNAR2歳新種牡馬チャンピオンに輝いた。代表産駒はマイネルハーティー(G2ニュージーランドT)、ゲットフルマークス(G2京王杯2歳S)、コスモフォーチュン(G3北九州記念)、ダブルウェッジ(G3アーリントンC)、コスモヴァレンチ(G3小倉2歳S)など。初年度産駒から8年連続で重賞勝ち馬を送る堅実な種牡馬として人気が高く、01年は156頭、03年は101頭、04年は190頭、05年は151頭、08年は144頭、09年は175頭の種付頭数を記録していた。
突然の訃報に同ファームでは「痛みには反応するのですが、四肢にまったく力が入らない状態でした。前日まで元気にしていたので信じられない気持ちでいっぱいです。活躍馬を沢山出した功労馬なので何らかの形で供養したいと思います」と愛馬の冥福を祈っていた。種牡馬としては17歳とまだ若かっただけに生産地のショックは大きい。

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