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被災馬最終便が南相馬市へ帰郷

2012年06月03日 22時13分

東日本大震災の影響で南相馬市から日高町に避難していた被災馬の帰郷最終便となる8頭が5月25日、日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)から南相馬市へ向け帰郷した。
日高町は南相馬市と全国市町村ホースサミット連絡協議会を通じて交流があることから、被災馬の受け入れを決定。昨年8月から今年2月までに5回に分けて52頭を輸送し、町内2ヶ所の施設で無償で管理していた。
帰郷は4月13日から開始。毎週1回のペースで7回に分けて行われ、今回が最終便となった。
最後の移動には日高町関係者や牧場スタッフ、HBA日高軽種馬農協職員など約20名が見送り。餞別にニンジンを手渡すファンも訪れ道中の無事を祈った。
受け入れから約8ヶ月間、被災馬の世話をしてきたスタッフは「無事にこの日を迎えることができてよかった。でも、いざお別れとなるとさびしい気持ちもあります。向うでも元気に過ごしてほしいですね」としんみり。被災馬の引渡しと引き取りに奔走したホシファームの星英二代表は「どの馬も良い状態に管理されていて安心しました。支援してくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と話していた。
帰郷した馬たちは7月に行われる南相馬市の伝統行事「相馬野馬追」に向けた調教を開始していくという。

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