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JRA角居調教師が「坂路調教について」講演(ホッカイドウ競馬)

2012年05月02日 10時35分

ホッカイドウ競馬を運営するHRA北海道軽種馬振興公社は4月17日、日高町の門別競馬場厚生施設において、JRAの角居勝彦調教師を講師に招き、「屋内調教用坂路の調教について」の講演会を開催した。
講演会は同競馬場に完成した屋内調教用坂路施設の5月中旬からの利用開始を前に行われたもの。同競馬所属の調教師や騎手、厩務員など約70名が出席した。
角居調教師は2000年に調教師免許を取得。開業以来コンスタントに勝ち星を積み重ね、昨年は59勝を記録して初のリーディングトレーナーに輝いた。その活躍は国内にとどまらず、海外においても米豪・香港・UAEでG1・4勝と素晴らしい成績を残している。
坂路調教について角居調教師は「遅いスピードで心肺機能を高めることができるので、走行フォームが定まらない若馬には有益」「走る距離が決まっているので過度の負担やストレスが少ない」「首からキ甲、背中、お尻にかけてのトップラインを大きく伸ばす運動ができるので、後脚の筋肉を鍛えることができる」「坂路の下りでは後肢の可動域が大きくなる」「経験の浅いスタッフでも容易に調教できる」といった効果や利点を説明。世界を目指すには「パワーが必要なので、坂路で背中を上手に使える馬がよい」と論じた。
また、門別競馬場の坂路施設を見学した角居調教師は「長さ、形態、勾配、馬場など計算し尽くされている。栗東の施設に近く、研究を極めた人が作った素晴らしい施設」と評価。さらに早い時期から2歳馬を仕上げてレースに出走させる技術を持つ同競馬の厩舎関係者を讃え、「みなさんがこれから経験を積んでいく中から、坂路調教のベースとなるものを作ってほしい」とエールを送った。

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