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被災馬の第1便が南相馬市へ帰郷

2012年04月22日 21時59分

東日本大震災の影響で南相馬市から日高町に避難していた被災馬が帰郷することになり、第1便の8頭が4月13日、避難先だった日高町の法理牧場から南相馬市へ向け移動した。
日高町は全国市町村ホースサミット連絡協議会を通じて南相馬市と交流があることから、昨年4月に被災馬の受け入れを表明。ダーレー・ジャパンや有志の寄付金を基に昨年8月から今年の2月にかけ、5回に分けて輸送し、町内の2つの施設で52頭を無償で預かっていた。
この日移動したのはグラスワールド(G3ダービー卿チャレンジトロフィー)やトミケンマイルズ(南関東・サンタアニタトロフィー)など8頭。馬運車への積み込みには三輪茂日高町長や町職員も立ち会った。
入厩から8カ月間、被災馬のケアをしてきた同牧場の法理俊典氏は「どの馬も素直で手が掛かりませんでした。別れは寂しいですが、元気な状態でお返しできて良かったです」とホッとした様子。移動を見守った三輪町長は「震災から1年が経過し、被災地の復興が進む中で日高町としても復興のお手伝いができたかなと思います。受け入れにあたり寄付金など支援してくださった方々にも改めてお礼を申し上げたいです」と周囲の協力に感謝していた。
被災馬たちは順次帰郷。今後は4月20、26日、5月4、11、18、25日と全7回予定されている。帰郷後は南相馬市の伝統行事「相馬野馬追」に向けた調教が行われるという。

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