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「HRA総会」開催、新年度事業計画を承認

2012年04月01日 21時56分

ホッカイドウ競馬を運営するHRA北海道軽種馬振興公社の「2011年度第1回臨時総会」が3月19日、日高町の門別とねっこ館会議室で開催され、新年度の事業計画、収支予算案などが満場一致で承認された。
総会には川上修北海道農政部競馬事業室長、HRAの三輪茂理事長や理事、会員、職員など約50名が出席。三輪理事長は「4月には念願だった屋内坂路調教施設が完成します。強い馬づくりに生かしていき、競馬事業の充実、馬産地の活性化を目指し、更なる収支改善に努めながら安定的な運営を目指していきたい」と挨拶した。
新年度は2011年3月に北海道が策定した「北海道競馬推進プラン」の着実な実施を図り、「将来の経営安定に向けた基盤づくりの期間」という位置づけのもとに事業を運営。馬産地の豊富な資源や屋内調教用坂路を活用した強い馬づくりを基盤とした魅力あるレースの提供、レース情報提供の拡充による広域場間場外発売やインターネット販売の拡大、場外発売所の再編などを進め、徹底した経費の節減で経営合理化に取り組む。
同競馬開催80日間での発売計画額は119億8000万円。非開催日には南関東やばんえい競馬を中心に場外発売を全279日間実施する。
総工費約7億円で新設した屋内調教用坂路は4月中旬から運用を開始。一日1頭1680円で外部利用も可能となる。また、吉田照哉氏、吉田勝己氏、吉田俊介氏、北海道馬主会の寄付金を原資に日高町が建設した北海道馬主会事務所とゲストルームも4月25日の開幕に合わせてオープン。ゲストルームは交流レース関係者、協賛レース来賓を対象に使用される。
既存場外の再編整備では、ばんえいとの共同場外のうち、「Aiba(アイバ)苫小牧」をホッカイドウ競馬専用に、帯広競馬場をばんえい専用に4月から変更。「Aiba小樽」は3月に移転し、「Aiba静内」は11月に拡張移転する予定だ。
ファンサービスについては、春夏秋のケイバまつり、全道場外のAiba祭、4コーナーのカメラ増設によるレース映像の充実、週刊競馬ブックでの重賞馬柱掲載やブックオンライン(http://www.keibabook.co.jp/)からの重賞予想データ無料ダウンロードを実施する。
また、門別競馬場を活用した地域活性化事業とも積極的にタイアップ。日高振興局が推進する「門別競馬場を核とした日高観光及び馬文化啓発事業」や、北海道が推進する「ホッカイドウ競馬魅力アップ事業」などと協力し、日高の玄関口となる競馬場を中心とした日高管内の観光振興を図る。
ほか、公益法人制度改革に伴い、来年4月から現在の社団法人から一般社団法人に移行することも確認された。
井村勝昭HRA専務理事は「JRAや他地区の地方競馬の売上げを見ていると、これまでに経験したことがないほど厳しい状況といえます。番組の充実に努めて発売額の拡大につながるよう、公社一丸となって取り組んでいきます」と意欲を見せた。

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