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「これからの軽種馬生産」を提言、BRFグループ岡田代表が講演会

2012年03月18日 22時12分

新ひだか町の三石軽種馬生産振興会主催による講演会が3月7日夜、新ひだか町の本桐基幹集落センターで開催され、ビッグレッドファームグループの岡田繁幸代表が「これからの軽種馬生産」について持論を展開した。
講演会には同振興会会員のほか、日高各地の軽種馬関係者など約100名が出席。主催者を代表し同振興会の土居忠吉会長は「岡田さんには日頃から軽種馬界の発展のため大変尽力していただいています。競馬サークルを取り巻く課題や話題、提案など、刺激的な話を楽しみにしています」と挨拶した。
岡田代表は「JRAの厩舎制度」「市場の活性化」「馬主登録制度」「強い馬づくり」について言及。「現在の厩舎制度では高い預託料がネックとなって馬主の賞金が馬産地まで回って来ない。生産地に還元されるようなシステムに変えていかなければ」と訴えた。
市場活性化については馬主制度のあり方と合わせて提言。「いかにして大金持ちの馬主をセリに連れてくるか、馬代金が高くなるかを考えるべき。馬主が楽しく嬉しくなるような演出をして、興行として盛り上がるようにする。若いやる気のある人たちで出資し、民間のセリ会社を作ってもよい」とし、「馬主登録のハードルを下げれば、セリに参加する馬主も増えて繁殖を持つ馬主も増える。そうすれば牧場に預託するようになって牧場経営も助かる」と力説した。
夜間放牧や厳しい調教を課して数多くの活躍馬を送り出してきた岡田代表は、日高の生産者に対し「馬を可愛がりすぎている」と指摘。マーケットブリーダーが多い生産事情を考慮しつつも、「運動量を多くして丈夫な馬をつくることが大事。1勝すれば繁殖に残ることができる。それが愛馬心だ」と語りかけた。
また、種牡馬の世界は他の農業と同様「種を制するものが業界を制する」と表現。「私が種牡馬を導入した時にはここにいる皆さんとシンジケートを組んで、世界に対抗する馬を作っていきたい」と協力を呼び掛けた。
講演の中で岡田代表は何度も「今のシステムを変えるには若い人たちの声が必要」と強調。「インターネットで改善点を常に発信して問題提起し続ければ、ファンの賛同を得て改革することができる」と次世代を担うブリーダーにエールを送った。

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