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義経神社で「初午祭」、人馬の無病息災を祈願

2012年02月12日 21時13分

平取町の義経神社で2月3日、「初午(はつうま)祭」が行われ、約150名の軽種馬関係者が人馬の無病息災と先勝を祈願した。
初午祭は同神社の恒例行事。祭神の源義経が騎馬武者で愛馬を大事にしたという故事と、日高地方が馬産地にあることから、1973年頃から毎年初午の日に行われており、今年で40回目を迎えた。
晴天に恵まれたこの日は神馬とともに参列者がのぼりを手に境内を1周。その後、社殿に入り、家内安全、愛馬先勝を祈った。
吉例の「矢刺しの神事」では年男の仲山浩平取町農協組合長が行事者となり、直垂(ひたたれ)姿で神馬に騎乗。「おう」と雄叫びを上げると、今年の鬼門である「戌(いぬ)」西北西の方向へ破魔矢を3射し、邪気を払った。
破魔矢は拾った人に「今年一年幸運を呼ぶ」と言われていることから参列者は争奪戦を展開。1本目の矢を手中に収めた、えりも町の軽種馬生産者である能登浩氏は「3回目の参加で初めて矢を拾いました。この幸運にあやかりたい。生産馬が走って勝ち鞍を届けてくれたら」、2本目の矢を手にしたホッカイドウ競馬の岩橋勇二騎手は「たまたま自分のところに矢が飛んできました。勝ち星も大事ですが、一年間怪我なく過ごしたい」、最後の矢を掴んだ地元・平取町の稲原昌幸二風谷ファーム代表は「狙っていたのでうれしい。親の代からの悲願達成です。人馬とも無事に過ごせたら」と喜んだ。
行事者の仲山組合長は「去年は災害が多い年でしたが今年は災害もなく、皆様がご健勝に過ごされること、生産者の馬が一年間無事に過ごし活躍されることを祈念して矢を放ちました」。大役を終え晴れやかな表情を見せていた。

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