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ダートG1ホース、カネヒキリ&ヴァーミリアンの初年度産駒が誕生

2012年02月12日 21時13分

ダートG1戦線でしのぎを削ったカネヒキリ(牡10歳、父フジキセキ)とヴァーミリアン(牡10歳、父エルコンドルパサー)の初年度産駒が、今春続々と誕生し、関係者を喜ばせている。
1月22日に新冠町の五丸農場で産声を上げたのはカネヒキリの牡駒。母はアンベリール(牝11歳、父サクラローレル)で、JRA最優秀古牝馬に輝いた女傑イクノディクタスの孫にあたる。
予定日より3日ほど遅れたが、母仔とも元気いっぱい。同農場の五丸忠雄代表は「しっかりして脚のさばきが軽いですね。カネヒキリは競走実績もあって種付料が手頃だったので魅力を感じていたんです」と雪上を駆ける愛馬に目を細めていた。
カネヒキリの競走成績は23戦12勝(うち地方9戦5勝、海外1戦)。屈腱炎から奇跡の復活を果たし、ジャパンCダート2回、フェブラリーS、東京大賞典などダートG17勝を挙げ、JRA賞最優秀ダートホースに2回(2005年、08年)選出された。
昨年から新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度はチャームアスリープ、メイプルスプリングのほか、メイショウバトラーの母など、日高地区内国産新種牡馬では最多となる168頭の種付頭数を記録した。
一方のヴァーミリアンの初年度産駒は1月18日に日高町の下河辺牧場で誕生。母ボートルサンテ(牝15歳、父ティンバーカントリー)との間に産まれた黒鹿毛の牡馬で、いとこにオークス馬ダイワエルシエーロ、おばに桜花賞2着馬ロンドンブリッジがいる。
同牧場の下河辺行雄氏は「父に似て骨が太く、足長でゆるくて柔らかい馬ですね」と絶賛。放牧地を軽快に走る秘蔵っ子を優しく見守っていた。
ヴァーミリアンはジャパンCダート、フェブラリーS、JBCクラシック3連覇など史上最多のダートG1・9勝、ダート獲得賞金歴代1位の11億1631万500円、7年連続重賞優勝などを記録した07年のJRA賞最優秀ダートホース。通算34戦15勝(うち地方13戦10勝、海外2戦)の成績を残すと、昨シーズンから安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。オグリローマン、ヒシナタリーのほか、クラーベセクレタの母など、昨年の新種牡馬では最も多い216頭に種付けした。
ダート王者2頭の初産駒のデビューは14年。2世同士の対決を楽しみにしたいところだ。

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