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種牡馬チチカステナンゴが急死

2012年01月22日 21時23分

安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたチチカステナンゴ(牡14歳、父スマドゥン)が1月13日、苫小牧市の社台ホースクリニックで急死した。
同馬は昨年12月末頃から疝痛を発症。1月5日に同クリニックで開腹手術を受け、重度の便秘であることが判明した。その後は処置を受け、症状も回復傾向にあったが、13日に急変。懸命の治療の甲斐なく、同日午後6時30分頃に息を引き取ったという。
現役時代、G1パリ大賞典、G1リュパン賞、G3トーマスブライアン賞など、仏14戦4勝の成績を残した同馬は、2003年に仏国で種牡馬入り。数少ない産駒からヴィジオンデタ(G1仏ダービー)、ブレク(G2モーリスドニュイユ賞)、チチクリーシー(G3フォンテンブロー賞)といった重賞ウイナーを送り、種牡馬としての評価を一気に高めた。
同SSには2009年に総額7億2000万円(リース形式1株1200万円×60口)のシンジケートが結成されて種牡馬入り。初年度からダイワスカーレット、ダンスインザムード、キストゥヘヴンといったクラシックウイナーや、メイショウサムソン、アサクサキングス、レッドディザイアの母などが配合され、非サンデーサイレンス系の大物種牡馬として将来を嘱望されていた。
本邦初年度産駒は明け2歳。今夏のデビューを目前にしていただけに関係者のショックは大きい。同SSでは「生産界にとっても重要な存在でした。産駒たちの評判は良いので、必ず走ってくれると思います。これまで支援してくださった関係者にお礼を申し上げるとともに、同馬の冥福を祈ってます」と、突然の訃報に肩を落としていた。

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