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胆振地区で「生産育成技術講座」を開催

2011年12月04日 22時06分

IBBA胆振軽種馬農協と同青年部が主催する「胆振地区生産育成技術講座2011」が11月21日、苫小牧市の苫小牧グランドホテルニュー王子で開催された。
この講習会には胆振地区を中心に250名以上の軽種馬関係者が出席。JRA日高育成牧場生産育成研究室の頃末憲治専門役を講師に招き、「『仔馬の発育について』~なぜ繋(つなぎ)は起つのか?~」と「『競走馬の育成調教について』~馬が走行しやすいバランスについて~」の2つのテーマについて聴講した。
会に先立ち、同青年部の上水厚副部長は「昨年に続き、頃末先生を講師にお招きしました。日頃から悩まされることの多い仔馬の繋の問題と、昨年も好評だった馬の走行バランスについてお話いただけるので楽しみにしています」と挨拶。満員となった会場も期待感で膨らんだ。
頃末氏は仔馬の発育について、骨と筋肉の発達時期が相違することに着目。「クラブフットが発症するのは深屈筋腱が未発達であるため、蹄関節が背側方向に屈曲あるいは蹄尖蹄冠部が虚血状態に陥りやすいために、深屈腱が緊張して拘縮へと進行するからでは」と仮説を立てた。また、仔馬の繋が起つ理由についても言及。「体重が軽い仔馬は繋が起っていても衝撃が小さく、逆に起っているほうがスピードが速い」と持論を展開した。
走行バランスについては、水泳や陸上を例に、理想の走行は重心の等速直線運動と解説。馬のバランスを維持するには、騎乗者がニュートラルに騎乗することで馬をニュートラルな走行へと導くことができるとした。走行フォームを良くするには坂路コースが効果的と力説。騎乗時は「馬を支配するのではなく、リラックスした状態で扶助を理解させること」が重要と説いた。

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