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ダンスインザダーク、スペシャルウィークがブリーダーズSSへ移動

2011年10月30日 22時30分

6年連続で総種付頭数1000頭を突破、3年連続で日高地区最多種付数を記録している人気種馬場、日高町のブリーダーズスタリオンステーションに10月23日、新たな戦力が加わった。安平町の社台スタリオンステーションに繋養されていたダンスインザダーク(牡18歳、父サンデーサイレンス)とスペシャルウィーク(牡16歳、父サンデーサイレンス)が入厩。2頭は来シーズンから新天地で種牡馬生活を続ける。
ダンスインザダークは不世出の大種牡馬サンデーサイレンスの2年目産駒。現役時代はG1菊花賞、G2弥生賞、G2京都新聞杯と3つの重賞を含め、通算8戦5勝の成績を収めた。
現役引退後の1997年に社台SSで種牡馬入り。これまでにザッツザプレンティ、デルタブルース、スリーロールスの3頭の菊花賞馬、ツルマルボーイ(G1安田記念)など、多数の重賞ウイナーを送り出している。種牡馬成績は2004年がJRA総合2位、03、07、08、09年が同3位。母の父としてもショウリュウムーン(G3京都牝馬S)、オープンガーデン(JG2阪神スプリングジャンプ)などを輩出している。
スペシャルウィークは、エルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイ、キングヘイロー、ステイゴールドらと同世代。現役時代は98年のG1ダービー、99年のG1ジャパンC、G1天皇賞・春、G1天皇賞・秋など通算17戦10勝の成績を残した。
現役引退後の00年に総額12億円のシンジケートが結成され、社台SSで供用開始。種牡馬として昨年のJRA年度代表馬ブエナビスタや日米のオークスを制したシーザリオなど多くの活躍馬を送り出している。
2頭は1台の馬運車に同乗して社台SSからブリーダーズSSに移動。年長のダンスインザダークが先陣を切って馬運車を降りると大きく雄叫びをあげ、周囲を威圧した。一方のスペシャルウィークは対照的に登場。初めての環境に動じることなくゆっくりと歩き、新たな住まいとなる馬房へ入っていった。
到着後は両スタリオンスタッフの間で、各馬の性格や癖、嗜好、体調などを情報交換。落ち着いた様子を確認すると、スタッフたちは安堵の表情を浮かべた。
入厩を出迎えた事務局である(株)サラブレッドブリーダーズクラブの遠藤幹業務部長は「2頭とも競走成績、種牡馬成績は超一流。このような人気種牡馬を迎え入れることができ、関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。しっかり管理して来シーズンの種付けに備えていきます」とニッコリ。実績豊かな大物種牡馬の加入に期待を広げていた。
また、ブリーダーズSSでは2頭の新戦力の加入に伴い、17日にスターキングマン(牡12歳、父キングマンボ)が青森県の太田ファームへ、22日にブラックホーク(牡17歳、父ヌレエフ)が熊本県の本田土寿氏の牧場へ移動。こちらも新天地で種牡馬生活を続けることになった。
スターキングマンの競走成績は03年のG1東京大賞典など42戦7勝(うち地方20戦4勝、海外1戦)。08年に種牡馬入りし、初年度産駒は現2歳となる。また、99年のG1スプリンターズS、01年のG1安田記念などを制したブラックホークは02年から供用開始。これまでにチェレブリタ(G3京都牝馬S)、クーヴェルチュール(G3キーンランドC)と重賞勝ち馬を送り出している。同SSでは2頭の今後の活躍を祈っていた。

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