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ダービー馬フサイチコンコルドが青森へ移動

2011年10月26日 10時15分

1996年のダービー馬で、日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたフサイチコンコルド(牡18歳、父カーリアン)が10月14日、青森県の太田ファームへ移動した。
同馬は皐月賞馬アンライバルド、カンパニーの父ミラクルアドマイヤ、ボーンキングの半兄で、皐月賞馬ヴィクトリーやリンカーンのおじ。ダンスインザダーク、バブルガムフェロー、ルーラーシップの母エアグルーヴ、ブエナビスタの母ビワハイジらと同世代となる。
競走成績は5戦3勝。デビューから無傷の3連勝でダービーを制し、同じ戦績で英ダービーを制したラムタラになぞらえ“和製ラムタラ”と呼ばれた。
現役引退後の98年に社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、ブリーダーズSSでは2005年シーズンから供用開始。06年、07年はNARサイアーランキング2位となり、ブルーコンコルド(G1JBCマイル)、バランスオブゲーム(G2毎日王冠)、オースミハルカ(G3クイーンS2回)など多くの重賞ウイナーを送り出した。母の父としてもジョーカプチーノ(G1NHKマイルC)を輩出。世界的大種牡馬カーリアンの後継として生産界に貢献した。
堅実な産駒を送り続ける内国産の実力派として根強い人気があり、種牡馬生活14シーズン目の今年も42頭に種付け。まだ18歳と若く体調も良好だったが、シーズン後にシンジケートが解散したため、新天地へ移動することになった。来シーズンの去就は未定。同ファームの太田雅史氏は「当初は功労馬として余生を送らせてあげようと考えていましたが、地元の生産者から種付けを希望する声が寄せられたので、馬の状態を見ながら種牡馬登録を継続するかどうか決めたいと思います」と話している。

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