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皐月賞馬アンライバルドがブリーダーズSSで種牡馬入り

2011年08月28日 22時30分

2009年の皐月賞馬アンライバルド(牡5歳、父ネオユニヴァース)が8月21日、来春から種牡馬として供用される日高町のブリーダーズスタリオンステーションに到着した。
同馬は08年10月、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスらが顔を揃えた新馬戦でデビュー勝ち。4戦目のG2スプリングSで重賞初制覇を飾った。3歳クラシック第1弾のG1皐月賞では、セイウンワンダー、ナカヤマフェスタ、ロジユニヴァースらを退け優勝。父ネオユニヴァースとの父仔2代皐月賞制覇を果たした。
09年のG1有馬記念後に左前浅屈腱炎を発症。カネヒキリやフラムドパシオン、カジノドライヴらと同じ幹細胞移植手術を受け、長期休養に入った。今年5月のG2金鯱賞で1年5カ月ぶりに復帰。5着に敗れたが、見せ場たっぷりのレースぶりで皐月賞馬の実力を示した。しかし、9月のG2オールカマーを目指しての調整中に左前浅屈腱炎を再発。関係者で協議した結果、現役生活にピリオドを打つことになった。通算成績は10戦4勝、総収得賞金は2億3247万9000円。
8月18日付で競走馬登録を抹消された同馬は、休養先だった滋賀県のノーザンファームしがらきから宮城県の山元トレーニングセンターを経由して同SS入り。馬運車から降りると待ち構えた報道陣の前で堂々とした立ち姿を披露した。
到着時の馬体重は496k。安着が確認されると用意された馬房に入り、長旅の疲れを癒した。
同馬の母バレークイーンの産駒は、フサイチコンコルド、ミラクルアドマイヤ、ボーンキングに続いて4頭目の種牡馬入り。奇しくも4兄弟とも同SSでの供用となった。
4兄弟全馬を知る同SSの坂本教文主任は「同じ母親から4頭も種牡馬になるのは凄いこと。そのすべてに携われるのは幸せなことです」とニッコリ。「兄弟は皆大柄ですがタイプは違いますね。アンライバルドはネオユニヴァースの特徴を受け継いでいると思います。後継として頑張ってほしいですね」とニューフェイスに期待していた。なお、ネオユニヴァースの後継種牡馬はトーセンファントムに続き2頭目。クラシックホースとしては初めてになることから、馬産地でも注目を集めている。

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