2008年生まれの3歳馬の頂点を決めるG1ダービーは、ステイゴールド産駒のオルフェーヴル(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)がG1皐月賞に続いて制し、春の二冠を達成した。皐月賞・ダービーの二冠達成は06年のメイショウサムソン以来5年ぶり、史上22頭目の記録となった。
二冠馬の父となったステイゴールド(牡17歳)は、不世出の大種牡馬サンデーサイレンスの3世代目。2歳から7歳まで現役生活を送り、G1香港ヴァーズ、G2ドバイシーマクラシック、G2日経新春杯、G2目黒記念など50戦7勝(海外2戦2勝)の成績を残した。
02年に日高町のブリーダーズスタリオンステーションと新冠町のビッグレッドファームを2シーズンごとに移動する“国内シャトル種牡馬”として種牡馬入り。現在はブリーダーズSSで繋養されている。
今年はオルフェーヴルを筆頭に、フェイトフルウォー、ナカヤマナイト、バウンシーチューンが重賞制覇。産駒の大活躍を追い風に今シーズンの種付頭数は自己最多の200頭を超える人気ぶりという。産駒のダービー制覇に同SSでは「毎日大忙しですが、受胎率も優秀なので馬は元気いっぱいです。雨の中強い勝ち方で力の違いを証明してくれました。これからも楽しみです」と三冠達成へ向け夢を広げていた。