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「HBAトレーニングセール」開催、6億円を売上げ

2011年05月29日 21時11分

HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場「トレーニングセール/サラブレッド2歳」が5月24、25日、札幌市のJRA札幌競馬場で開催された。セールでは2日間で215頭が上場され133頭が売却。売却総額は前年比7056万円増の6億6339万円、売却率は同比5.99ポイント増の61.86%、平均価格は同比94万405円減の498万7895円だった。上場頭数が増えたため売却頭数も増え売却総額は過去最高を記録したが、売却価格は伸びず平均価格は下落した。
最高価格となったのは公開調教でラスト1ハロン10秒60の最高タイムを叩き出したトミケンクラウン09(牡、父ハーツクライ、販売申込者/浦河町・(株)吉澤ステーブル)で2730万円。積極的なセリが展開され、最終的に安平町のノーザンファームが購買した。2日間を通し2000万円を超えたのはこの1頭だけだった。
2番目の高額はワイルドラッシュ産駒のスプレッドアームズ2009で1680万円。牝馬ではクロフネ産駒のアグネスキフジン2009が1585万5000円で最高値を記録した。
また、海外からはシンガポールのバイヤーが3頭、韓国のKRA韓国馬事会などが3頭を購買。団体では東北地方太平洋沖地震の影響が心配された岩手県馬主会が、1050万円を最高に8頭を総額4063万5000円で競り落としたほか、熊本県馬主会も2頭を購入した。
同セールはJRA札幌競馬場に舞台を移し今年で6年目。今回はひだか東農協の協賛となり、道内でのトレーニングセールはHBA主催の1カ所だけの開催となった。2日間とも天候に恵まれ300名近くが購買登録。両日とも売却率6割をキープした。
荒木正博HBA組合長は「大震災後の原発の影響で中国からの購買がなくなったのは痛かった。さらに今年はひだか東農協主催のトレーニングセールがなくなったことで上場頭数が増えプレッシャーも感じていた。そんななかでこのような数字を残せたのは良かった」とコメント。100点満点で80点の評価を与えていた。

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