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名種牡馬サクラバクシンオーが急死

2011年05月08日 22時48分

安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたサクラバクシンオー(牡22歳、父サクラユタカオー)が4月30日午前11時、心不全のため急死した。
同馬は旧4歳~旧6歳時、21戦11勝。新馬、特別を楽勝し、5戦目のG3クリスタルCで重賞初制覇。その後もオープン特別を4勝するなど着実にステップアップし、1993年のスプリンターズSで念願のG1奪取を果たした。翌94年はG3ダービー卿チャレンジT、G2スワンS(レコード)を制すると、ラストランとなったG1スプリンターズSをレコード勝ちで連覇を達成。引退の花道を飾り、同年のJRA最優秀短距離馬に選出された。
現役引退後の95年に総額4億5000万円のシンジケートが組まれ、社台SSで種牡馬入り。G1高松宮記念優勝馬ショウナンカンプ、08、09年のサマースプリントチャンピオンとなったカノヤザクラなど、産駒は父譲りのスピードを発揮して活躍した。初産駒デビューから13シーズン目の昨年は、グランプリボスがG1朝日杯フューチュリティSを制したほか、ダッシャーゴーゴー、ヘッドライナーなどで、キャリアハイとなるJRA重賞年間7勝を記録。さらに内国産種牡馬として史上3頭目のJRA通算1000勝、自身5回目となるJRA年間100勝を達成し、種牡馬総合ランキングでは10年連続トップ10入り、2歳では自己最高の2位に入る充実ぶりを示していた。
供用17シーズン目の今年も人気は高く、早々と満口になっていたものの、高齢ということもあり、種付けは体調を見ながら継続。死亡する1週間前も休んでおり、今月1日から再開する予定で試行中に倒れたという。今シーズンは約80頭に種付けしていた。
同SS事務局の徳武英介氏は「晩年まで一貫して安定した成績を残してくれた馬であり、ぜひとも今後、更に素晴らしい後継馬が出てくれることを期待したいと思います。これまで同馬を応援してくださった多くのファンの方々、ご支援いただいた馬主をはじめ、関係者の皆様にお礼を申し上げます」と、長年連れ添った愛馬の冥福を祈っていた。
内国産種牡馬として一時代を築いたサクラユタカオーの代表後継として数々の名馬を送り出したサクラバクシンオー。現在4頭いる後継、ショウナンカンプ、サクラゼウス、サブミーカー、リッカバクシンオに血の継承が託されている。

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