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2011年度ホッカイドウ競馬が開幕、1700人が馬産地競馬に興奮

2011年05月08日 22時48分

2011年度のホッカイドウ競馬が4月29日、馬産地・日高町の門別競馬場で開幕した。開幕初日は好天と祝日が重なったこともあり、昨年の開幕日の2倍近い1766名の来場者数を記録。約半年ぶりとなる馬産地競馬「グランシャリオナイター」を楽しんだ。
昨年度、収支均衡の見込みが立ち、継続が決まった同競馬。今年3月に長期的な視点に立った新たな計画となる「北海道競馬推進プラン」を策定し、新たなスタートを切った。プランでは11年度から15年度までの5年間を、将来の安定経営に向けた基盤づくりの期間とし、JRAとの相互発売が開始される13年度以降は毎年2億円の黒字という見通しを立てている。
本年度の開幕4日間は、3月11日に起こった東日本大震災に配慮し、「東日本大震災復興支援開催」として施行。売り上げの一部が復興義援金に回されることになった。
復興支援活動は場内でも行われた。29日の午前10時の開門には、同競馬所属騎手で組織する「北海道調騎会騎手部会」と、門別トレーニングセンターの女性で組織する「トレセン町内会女性部」による募金活動を実施。朝の調教を終えて整列した騎手たちの必死の呼び掛けに来場したファンが募金で応えた。さらに「とねっこ広場」では復興支援イベントとして、競馬関係者から提供された貴重な競馬グッズを出品する「チャリティーオークション」も開催。天皇賞馬イングランディーレの蹄鉄、コスモバルクのゼッケン、アグネスデジタルの頭絡、ウオッカグッズなどのお宝グッズに入札が殺到し、売り上げが義援金となった。また、第1R前にはパドックに主催者、騎手、調教師が整列。東日本大震災の被害者へ黙祷が捧げられた。
開幕初日には日本一早い2歳新馬戦も組まれた。重賞並みの1着賞金300万円に設定された「JRA認定スーパーフレッシュチャレンジ競走」(D1200m)には12頭が出走。アドマイヤマックス産駒のウィナーズマックス(牡2歳、村上正和厩舎)が制し、2009年生産2歳世代の最初の勝ち馬となった。
なお、初日の売り上げは1億6809万2900円。計画比を約6%下回ったが、平日が開幕日だった前年の1億3991万7200円を約2800万円上回る好スタートを切った。同競馬は11月17日まで15開催80日間、全日程ナイターで開催される。

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