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「JRA育成馬展示会」開催、62頭が成長した姿を披露

2011年04月17日 21時34分

浦河町のJRA日高育成牧場で4月11日、「JRA育成馬展示会」が開かれ、62頭の若駒が馬主、調教師、生産者といった軽種馬関係者約200名を前に、立派に成長した姿を披露した。
この展示会は、昨年のサラブレッド1歳市場でJRAが購買し、同牧場でトレーニングを積んできたJRA育成馬を、4月25日にJRA中山競馬場で行うJRAブリーズアップセール前にお披露目する“馬の卒業式”。当日は同牧場で生産したJRAホームブレッド馬7頭(牡6頭、牝1頭)を含めた62頭(牡37頭、牝25頭)がお披露目された。
展示会で高松勝憲同牧場長は「育成馬は人と馬との信頼関係の構築、個体の成長・体調に合わせた飼養管理を施し、また生産馬は妊娠中の母体の管理、胎児の観察、産駒の飼養環境を研究、育成では有酸素運動の強化、レントゲン検査、上気道の内視鏡検査をしてきました。この研究結果は皆様にフィードバックしていきたい」とあいさつ。5班に分かれて行われた比較展示では、愛馬の成長した姿に目を細める生産者や各馬を丹念にチェックする調教師・馬主など、思い思いに育成馬を見て回った。
展示後はD1600mの馬場で騎乗供覧。BTC軽種馬育成調教センターの育成技術者養成研修第28期生も跨り、軽快なキャンターでゴール板を駆け抜け、仕上がりぶりをアピールした。
この日展示された育成馬は17日に中山競馬場へ向け出発。25日の「2011JRAブリーズアップセール~第7回JRA育成馬調教セール~」に上場される。
昨年の同セールでは上場馬73頭を総額7億2912万円ですべて売却。JRAに登録された72頭のうち68頭がすでにデビューし、9日のG2ニュージーランドTを制したエイシンオスマンを筆頭に、12頭で14勝を記録している。
今年は東北地方太平洋沖地震の影響で自粛ムードが漂う中でのセールとなるだけに、市場関係者は「今年最初のセールですし、今後のトレーニングセールや1歳市場を占う意味でもたくさん売れてほしい」とその動向を注目している。

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