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2010年カルティエ賞発表、欧州年度代表馬にゴルディコヴァ

2010年11月21日 19時28分

欧州の年間表彰制度であるカルティエ賞が11/16、英ロンドンのドーチェスターホテルで発表された。年度代表馬に輝いたのは米G1BCマイルの3連覇を果たし、今年だけでG1・5勝を挙げたゴルディコヴァ。牝馬が年度代表馬の座に就くのは一昨年のザルカヴァ以来7度目のこと。ゴルディコヴァは同時に昨年に引き続いて最優秀古馬にも選出されており、カルティエ賞20年の歴史上初めて最優秀古馬のタイトルを2年続けて獲得した。なお、G1英オークスとG1愛オークスに優勝し、日本でG1エリザベス女王杯を制したスノーフェアリーIREが最優秀3歳牝馬に選出された。その他の受賞馬は以下のとおり(戦績は11/19現在のもの)。
【年度代表馬/最優秀古馬】
〇ゴルディコヴァ(牝5)
2005年生 鹿毛 アイルランド産
2010年6戦5勝(通算21戦15勝)
2010年主な勝ち鞍:BCマイル(米G1)、クイーンアンS(英G1)、イスパーン賞(仏G1)、フォレ賞(仏G1)、ロートシルト賞(仏G1)
5月の仏G1イスパーン賞を皮切りに英G1クイーンアンS、仏G1ロートシルト賞と3連勝。重馬場となった8月の仏G1ジャックルマロワ賞では英2000ギニー馬マクフィの2着に敗れたが、続く仏G1フォレ賞であっさりと巻き返しに成功。今季最終戦となった米G1BCマイルでは圧倒的な強さでBC史上初の3連覇を果たして欧州調教馬によるG1最多勝記録も12に伸ばした。BCマイル4連覇を目標に来季も現役を続行する。
【最優秀3歳牡馬】
〇ワークフォース(牡3)
2007年生 鹿毛 英国産
2010年4戦2勝(通算5戦3勝)
2010年主な勝ち鞍:英ダービー(英G1)、凱旋門賞(仏G1)
キャリアわずか2戦で迎えたG1英ダービーを7馬身差、そしてコースレコードで圧勝。続く英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSはハービンジャーGBの5着に敗れたが、仏G1凱旋門賞ではナカヤマフェスタの追撃をアタマ差斥け、欧州中長距離の頂点に立った。来年も現役続行の予定。
【最優秀3歳牝馬】
〇スノーフェアリーIRE(牝3)
2007年生 鹿毛 アイルランド産
2010年6戦4勝(通算12戦5勝)
2010年主な勝ち鞍:英オークス(英G1)、愛オークス(愛G1)、エリザベス女王杯(日G1)
G1英オークスを後方から差し切り、続くG1愛オークスを8馬身差で圧勝。史上13頭目の英・愛オークス制覇を達成した。11月のG1エリザベス女王杯ではメイショウベルーガや三冠牝馬アパパネを破って優勝した。登録のあったG1ジャパンCは回避し、現在は12月の香港国際競走に向けて調整中。
【最優秀2歳牡馬】
〇フランケル(牡2)
2008年生 鹿毛 英国産
4戦4勝 主な勝ち鞍:デューハーストS(英G1)、ロイヤルロッジS(英G2)
2馬身1/4差の快勝だった英G1デューハーストSを含む4戦無敗でシーズンを終了。来年の英クラシックの前売りではG1英2000ギニーが1.8~2.5倍、G1英ダービーが4~7倍の大本命に推されている。
【最優秀2歳牝馬】
〇ミスティフォーミー(牝2)
2008年生 鹿毛 アイルランド産
5戦3勝、主な勝ち鞍:マルセルブーサック賞(仏G1)、モイグレアスタッドS(愛G1)
8月の愛G1モイグレアスタッドSと10月の仏G1マルセルブーサック賞を連勝。陣営はガリレオの産駒で、スタミナに不安も少ないことから2002年のカッツィア以来となるG1英1000ギニーとG1英オークスの連覇を目標に掲げている。
【最優秀スプリンター】
〇スタースパングルドバナー(牡4)
2006年生 栗毛 オーストラリア産
2010年8戦3勝(通算17戦7勝)
2010年主な勝ち鞍:ジュライカップ(英G1)、ゴールデンジュビリーS(英G1)、オークレイプレート(豪G1)
3月に豪州から移籍。6月の英G1ゴールデンジュビリーSと7月の英G1ジュライCを連勝して急きょ現役続行が決まったが、その後は2戦して未勝利。10/28に種牡馬入り(愛クールモアスタッド)が発表された。
【最優秀ステイヤー】
〇ライトオブパシッジ(セン6)
2004年生 栗毛 英国産
2010年4戦3勝、うち障害3戦2勝(通算10戦7勝、うち障害7戦4勝)
2010年主な勝ち鞍:ゴールドカップ(英G1)
障害のG1で3着となった後、英ロイヤルアスコット開催のG1ゴールドCをコースレコードで優勝した。しかし、その後は調子が上がらずにG1愛セントレジャーや豪G1メルボルンCを回避している。
【功労賞】
〇リチャード・ハノン 65歳。今年はキャンフォードクリフス(G1愛2000ギニーなどG1・3勝)、パコボーイ(英G1ロッキンジS)、ディックターピン(仏G1ジャンプラ賞)と管理馬が大活躍した。11/19現在、英調教師ランキングの首位に立っている。

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