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キングジョージ優勝馬ハービンジャーが社台SSに到着

2010年11月14日 20時04分

今年の英G1キングジョージ六世&クイーンエリザベスSを制したハービンジャー(牡4歳、父ダンシリ)が11月4日、種牡馬として繋養される安平町の社台スタリオンステーションに到着した。
同馬は2006年生まれの英国産馬。昨年4月にデビューし、3戦目のG3ゴードンSで重賞初制覇を果たした。その後2戦は敗れたが、今年に入って本格化。G3ジョンポーターS、G3オーモンドS、G2ハードウィックSと重賞3連勝で臨んだ欧州上半期最強馬決定戦“キングジョージ”を、今年の愛ダービー馬ケイプブランコ、同じく英ダービー馬のワークフォースらを相手に、レース史上最大となる11馬身差をつけて、コースレコードで優勝した。
現役世界最強馬の称号を得た同馬は、今秋のG1凱旋門賞の本命と目されていたが、8月7日の調教中に左前肢管骨を骨折。欧州生産者グループと激しい争奪戦が繰り広げられた結果、社台グループが購入した。
入国検疫を終えた“キングジョージ”勝ち馬は4日午前、社台SSの用意された馬房に入厩。骨折箇所の確認やボディチェックを受けた。到着時の馬体重は491キロ。元気な姿に同SS関係者は安堵の表情を浮かべていた。
父ダンシリは世界的大種牡馬デインヒル直仔で、凱旋門賞馬レイルリンクやパリ大賞典勝ち馬ザンベージサンなどを送る、英国で最も種付料の高い種牡馬の一頭。後継馬は日本で初供用となる。
待望のニューフェイスに与えられたテーマは、サンデーサイレンス系の繁殖牝馬に新たな可能性を与えること。同SS事務局の徳武英介氏は「本馬は硬い馬場やスピード決着も苦にしないオールラウンダーでした。初めて見ましたが、ヨーロッパ型ではなく日本で走っていた馬のような体型をしていますね。管囲が太く、しっかりしていて、肩の造りも素晴らしい。来春の種付けには社台グループの一流どころの牝馬が集まると思います」と期待に胸を膨らませていた。

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