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ゼニヤッタついに敗れる、クラシックはブレームが優勝

2010年11月14日 20時02分

BCクラシック(米G1)
11/6 チャーチルダウンズ 3歳以上
ダ10ハロン(左)fast(速)12頭2:02.28
7番手追走から馬群の真ん中を割って早目に抜け出したブレームが外から猛然と追い込むゼニヤッタをアタマ差振り切って優勝。これまで4戦3勝と相性の良いチャーチルダウンズ競馬場のダートコースを味方につけ、無敗での20連勝とG1BCクラシック連覇に挑んだ女王に土をつけた。昨年の単勝3.8倍を上回る断然の1番人気(単勝2.0倍)に推されたゼニヤッタはいつもよりも更に行き脚が付かず、最初のコーナーでは後方2番手の馬から優に10馬身は離される苦しい展開。最後の直線では怒濤の追い込みを見せたものの、わずかに及ばなかった。鞍上のマイク・スミス騎手はレース後の記者会見で涙ながらに自らの騎乗ミスとコメント。序盤で後ろに置かれすぎたことや最終コーナーで下がってきたクオリティロードが邪魔になったことなどを敗因に挙げた。G1トラヴァーズSとG1ベルモントSでともに2着となったフライダウンが3歳馬では最先着となる3着。2番人気に推された今年のG1プリークネスSの勝ち馬ルッキンアットラッキーは直線伸び切れず4着に終わった。日本から参戦したエスポワールシチーは速いペースで飛ばす先行馬群に敢然と加わり、3番手追走から直線入り口では先頭に立つ見せ場を作った。しかし、そこから後続の追撃に抗し切れず、勝ち馬から14馬身半離れた10着に敗退。G1ジョッキークラブゴールドカップSを制したヘインズフィールド、G1ウッドワードSなど今年G1・3勝のクオリティロードはそれぞれ4番手、2番手からレースを進めたが早々にバテて11着、12着と大敗を喫した。
開場100周年の節目の年にオーナーブリーダーであるクレイボーンファーム(米ケンタッキー州)にビッグタイトルをもたらしたブレームは昨年10/31のG2フェイエットSで重賞初制覇を飾ると、そこからG2クラークH、G3W.D.シェーファーS、G1スティーヴンフォスターH、そしてG1ホイットニーHと年をまたいで2つのG1を含む重賞5連勝を記録。しかし、10/2の前走G1ジョッキークラブゴールドカップSではヘインズフィールドの逃げ切りを許して2着に終わり、連勝がストップしていた。米年度代表馬の最有力となったブレームはこのまま引退。父アーチも供用されるクレイボーンファームでの種牡馬入り(初年度の種付料は3万5000ドル、約280万円)が発表されている。

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