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「HBAオータムセール」開催、売却率約50%、11.2億円を売り上げ

2010年10月24日 20時14分

HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場「オータムセール/サラブレッド1歳」が10月18日から21日までの4日間、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールでは4日間で823頭(牡381頭、牝442頭)が上場され、半数近い407頭(牡226頭、牝181頭)を売却。売却総額は前年比約1億7000万円アップの11億2315万3500円、売却率は同4.69ポイントアップの49.45%、平均価格は同4100円増の275万9591円と、過去10年で最高の売却率、2番目の売上額を記録した。
最高価格は2日目に上場されたアークティックシルク2009(牝、父ダイワメジャー、販売申込者/日高町・ダーレー・ジャパン㈱)で1690万5000円。活発な競り合いの末、神奈川県の池谷誠一氏に落札された。以下、ジャングルポケット産駒のレインボーデザイア2009(牡)と、オーソライズ産駒のラドルチェ2009(牝)が1470万円と続き、“1000万円超え”はトータルで8頭を数えた。
オータムセールは今シーズン最後の北海道市場。今年は売上不振の当歳市場を休止し、1歳市場のみで開催した。4日間を18、19日の前半と20、21日の後半の2部に分けて構成。前半は八戸市場、セレクトセール、セレクションセールからの再上場を含めた新規申し込み、後半はサマーセールからの再上場となった。
2部構成にしたことで売却率は4日間を通して堅調に推移。中には種付料を割った価格で取引される馬も見受けられたが、過去10年では最も多い売却頭数となった。その要因が、個人以外に団体や海外バイヤーが積極的にセリに参加したこと。これまでサマーセールで購買を終えていたJRA日本中央競馬会が初めて2頭を落札したのを筆頭に、東京都馬主会が12頭を総額2232万3000円で、広島県馬主会が14頭を総額2173万5000円で、石川県馬主協会が8頭を総額1922万5500円で購買した。また、3日目には中山馬主協会の会員40名がセリに参加して4頭を購買。最終日には中国の中国馬業協会のメンバーが初めて来場し、18頭を総額4735万5000円で競り落とした。
荒木正博HBA組合長は「競馬不況の中で値段はともかく、よく売れたのは予想外の結果。役職員が一丸となって行ってきた地道な営業活動、組合員が馬を立派に育てて上場するようになったことが評価された」と振り返り、「100点満点で85点」と及第点を与えていた。

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