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HBA門別種馬場が閉場、半世紀の歴史に幕

2010年10月10日 21時21分

日高町のHBA日高軽種馬農協門別種馬場に繋養されていたゴーカイ(牡17歳、父ジャッジアンジェルーチ)が9月30日、浦河町の日高スタリオンステーションに繋養先を移した。同馬の移動により門別種馬場に繋養されていた種牡馬の移動がすべて終了。繋養馬がいなくなったことで同種馬場は閉場となり、1961年から約半世紀に渡り続いていたHBA種牡馬事業の歴史に幕が下りた。
HBAの種牡馬事業は1961年の創設から開始。最盛期には門別のほか、浦河、荻伏、三石、静内の5カ所で事業を展開していたが、98年から門別1カ所に統合した。過去にはアラブの大種牡馬エルシド、リーディングサイアーに輝いたテスコボーイ、産駒が高値で取引されることから“お助けボーイ”と呼ばれたトウショウボーイ、グリーングラス、メンデスなどの種牡馬を管理。HBAの根幹事業として生産界に大きく貢献してきた。
しかし、軽種馬総合商社などの大型シンジケート種牡馬が増えるにつれ、需要が減少。満を持して導入したキッケンクリスが不振を極めたこともあり、今春の種付シーズンを最後に事業停止を決めた。今シーズン繋養されていた種牡馬は、種牡馬引退、供用継続、乗用馬などそれぞれの道を歩む。
なお、跡地は希望者に賃貸、もしくは売却する予定。まずはHBA組合員へ公募するという。HBAでは「軽種馬業界が変化していく中、組合の種牡馬事業はひとつの役目を終えたと考えています。組合創設以来ご愛顧を賜り、ありがとうございました。移動した種牡馬たちには新天地で元気に頑張ってほしいですね。組合としてこれからは市場事業と診療事業をメインに、生産地のお役に立っていきたいです」と話している。

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