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名種牡馬アフリートのシンジケート解散

2010年10月03日 19時38分

日高町のブリーダーズスタリオンステーションに繋養されているアフリート(牡26歳、父ミスタープロスペクター)のシンジケートが、今シーズンをもって解散した。ただし、種牡馬登録は抹消せず、今後も種牡馬生活を続ける。
同馬は1984年生まれの加国産馬。現役時代は米G1ジェロームH、米G2ペンシルヴァニアダービー、米G3トボガンHなどを制し、87年の加年度代表馬、加3歳牡馬チャンピオンに輝いた。
通算15戦7勝の成績を残し、89年に米国で種牡馬入り。海外ではトゥイストアフリート(G1テストS)、フラットフリートフィート(G1トップフライトH)などを送り出し、95年米種牡馬ランキング5位、96年3位、97年6位と実績を積み上げた。さらに後継種牡馬のノーザンアフリートは米2冠馬アフリートアレックスを輩出。種牡馬の父としても歴史に名を刻んだ。
同SSでは95年から供用を開始。本邦初年度産駒からプリモディーネ(G1桜花賞)を、その後もバンブーエール(G1JBCスプリント)、スターリングローズ(G1JBCスプリント)、ビッグウルフ(G1ジャパンダートダービー)、プライドキム(G1全日本2歳優駿)といったG1ウイナーを送り、期待に違わぬ活躍を見せた。国内では2000年から02年まで3年連続でダートチャンピオンサイアーに君臨。その後も03年2位、04年3位、05年2位、06年2位、07年3位、08年3位、09年4位と常に上位をキープした。今年もミリオンディスクがG3北海道スプリントCを、ドモナラズがG3七夕賞を制覇し、健在ぶりを見せつけていた。また、母の父としてもノボジャック(G1JBCスプリント)、サイドワインダー(G3京都金杯)、ハンソデバンド(G3共同通信杯)などを輩出。優秀な血を後世に伝えている。
供用22シーズン目を迎えた今年は、2月に体調を崩して種付けを休止。シーズン後半に入り、1頭に試験交配したが受胎に至らなかったため、シンジケート会員で協議した結果、シンジケートの解散が決まった。事務局の(株)サラブレッドブリーダーズクラブでは「産地に大きく貢献し、偉大な足跡を残してくれました。これからも当スタリオンの大黒柱として後輩たちを見守り続けてほしいですね」と長年の頑張りを労っていた。

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