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G17勝馬カネヒキリが優駿SSで種牡馬入り

2010年09月26日 18時48分

2005年、08年のジャパンCダートなどG1・7勝を挙げたカネヒキリ(牡8歳、父フジキセキ)が9月19日昼、種牡馬として繋養される新冠町の優駿スタリオンステーションに入厩した。来春からの新生活に備える。
同馬は02年のセレクトセール出身馬。ノーザンファームから上場されると金子真人氏によって2100万円で取引された。
04年7月の芝のデビュー戦は4着。ダートに変わった3戦目に初勝利を挙げると、G3ユニコーンS、G1ジャパンダートダービー、G1ダービーグランプリ、G1ジャパンCダート、G1フェブラリーSを制覇と快進撃を続け、同期で同オーナー所有のディープインパクトになぞられ“砂のディープ”と称された。
06年のG1帝王賞2着後に右前屈腱炎を発症。2年以上の休養を余儀なくされた。幹細胞移植手術など関係者の懸命な治療の末、復帰2戦目となった08年のG1ジャパンCダートを3年ぶりに制覇。続くG1東京大賞典、G1川崎記念も制して完全復活を果たした。しかし、昨年5月のG1かしわ記念2着後に左第3指骨骨折が判明。今年、再度カムバックしてG3マーキュリーCを制したが、8月12日のG2ブリーダーズゴールドC2着後に、今度は左前の屈腱炎を発症したため現役引退が決まった。競走成績は23戦12勝(うち地方9戦5勝、海外1戦)、総収得賞金は8億5161万6700円。
17日付で競走馬登録を抹消された同馬のスタッド入りには、(株)優駿関係者やファン、報道陣が出迎え。馬運車の到着を今や遅しと待ち構えた。ゆっくりと新天地に降り立った“砂の王者”は、堂々とした立ち居振る舞いで厩舎前に仁王立ち。500キロを優に超える立派な馬体で周囲を威圧した。
待望の新種牡馬を前に同SS関係者は「ダート界では史上最強と言っても言い過ぎではないと思います。膝下が短いので、雄大な馬体でも長く活躍できたのでしょう。本当に素晴らしい身体をしている」と絶賛。G1・7勝の勲章を持つニューフェイスに大きな期待を懸けていた。なお、同馬はシンジケートが組まれる予定。詳細は事務局の㈱優駿(℡.0146-47-3966)まで。

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