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海外流通促進に向け3委員会を設立、JRA&JBBA

2010年09月20日 18時29分

JRA日本中央競馬会とJBBA日本軽種馬協会はこのほど、軽種馬の「今後の海外流通への取組み」の方向性を示すことを目的に、新たに「海外流通促進委員会」「国際水準のセリ市場のあり方検討会」「海外流通促進連絡協議会」の3つの委員会を立ち上げた。
「海外流通促進委員会」のメンバーは高橋秀昌JBBA理事、田辺博章JRA馬事部長など7名。これまでの海外流通促進の諸施策を検証することで、達成した成果や残された課題を整理し、今後の海外流通促進の方向性を打ち出す。8月の第1回会合では、わが国の競馬情報等の発信、プロモーション活動やインセンティブボーナス、エージェントを含めた海外からの購買に対する受け入れ体制、購買後の飼養管理や輸出環境、本邦外居住馬主制度といったことについて検討。当面は賞金が高く、購買価格に制限のないシンガポールをメインターゲットにすることなどの意見が出された。
「国際水準のセリ市場のあり方検討会」は高橋JBBA理事、佐藤忠昭JRHA日本競走馬協会常務理事ら10名で構成。海外からの購買者のニーズにも合致した「セリ市場」開催を目的に、国際水準の市場の実現に向けた改善案や方向性を提案する。会合では購買登録に関すること、セリ市場へのアクセスやサポート体制、欠場・主取馬対策、購買意欲促進策、情報公開などについて議論。セリの売却率を上げるためには、主取手数料の導入、日程を価格や資質ごとに設定する、首都圏開催といった提案があった。
JRA、JBBA、TTDA競走馬育成協会、日高振興局などの職員8名で組織される「海外流通促進連絡協議会」は、軽種馬の海外販路拡大を効果的かつ円滑に実施できるよう、海外輸出各関連団体や生産者が連携し、オールジャパンとして諸課題に対応し、具体的解決策を推進することを目的としている。会合では中国向け輸出について検討。国内の受け入れ窓口の整備、大規模出国検疫施設の不備、長期の検疫期間(105日間)などが問題に上げられ、各団体が一丸となって改善していくことを確認した。
各委員会で提案、交換された意見は、今後の海外流通促進のための提言としてまとめられる。

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