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HBA門別種馬場の繋養種牡馬4頭が移動

2010年09月04日 08時36分

日高町のHBA日高軽種馬農協門別種馬場に繋養されていた、シベリアンホーク(牡10歳、父スピニングワールド)、キッケンクリス(牡10歳、父クリスエス)、ダイタクヤマト(牡16歳、父ダイタクヘリオス)、アドマイヤボス(牡13歳、父サンデーサイレンス)の4頭が、新たな繋養先に相次いで移動した。今後はそれぞれの道を歩む。
シベリアンホークは7月29日に浦河町の日高スタリオンステーションへ移動。G3京成杯オータムH2着など16戦4勝(うち地方1戦)。現1歳が初年度産駒となる。父スピニングワールドはG1愛2000ギニー、G1BCマイルなどを制した名マイラーで、おばにピンクカメオ(G1NHKマイルC)、おじにブラックホーク(G1安田記念)がおり、血統評価は高い。
HBA所有種牡馬のキッケンクリスは種牡馬を引退し、現役時代のオーナーだった米・ペンシルヴァニア州のブラッシュウッドステーブルで余生を送ることになった。同馬はG1アーリントンミリオン、G1セクレタリアトSなど米19戦6勝の成績を残し、2005年に同種馬場で種牡馬入り。すでに3世代の産駒がデビューしているが、JRAでは1頭しか勝ち上がっておらず、期待ほどの活躍を見せられなかった。8月17日に同種馬場を退厩。現在は米国へ輸出するための準備に入っている。
スプリンターズS優勝馬のダイタクヤマトは、8月23日に生まれ故郷である平取町の雅牧場へ移動。今後は種牡馬を引退し、功労馬として余生を送るという。02年に種牡馬入りした同馬は、これまでにJRAで2頭の勝ち馬を輩出。近年は1~2頭の種付けをこなしていたが、今シーズンは0頭だった。
HBA種牡馬の代表格として活躍していたアドマイヤボスは、苫小牧市のノーザンホースパークで乗馬として再出発することになった。同馬の競走成績はG2セントライト記念など10戦2勝。母が牝馬2冠のベガ、全兄にダービー馬アドマイヤベガ、半弟にG1・7勝のアドマイヤドンがいる血統背景が買われ、02年に種牡馬入りした。代表産駒はアイアンルック(G3毎日杯)、アドマイヤスバル(G3白山大賞典)など。まだ種牡馬としての需要はあったが、種牡馬生活にピリオドを打つことになり、9月1日に同種馬場を後にした。
HBAでは「新たな受け入れ先が見つかり良かった。第2の生活はそれぞれ違いますが、幸せになってほしいですね」としんみり。新天地での再出発にエールを送っていた。現在、同種馬場に繋養されている種牡馬はゴーカイ(牡17歳、父ジャッジアンジェルーチ)1頭のみ。同馬が30日に浦河町の日高SSへ移ると全馬の移動が完了し、63年から続いた同種馬場の歴史に幕が下ろされる。

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