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菊花賞馬スーパークリークが死亡

2010年09月04日 08時36分

1988年の菊花賞馬スーパークリーク(牡25歳、父ノーアテンション)が8月29日午後、繋養先だった浦河町の日高スタリオンステーションで、老衰のため死亡した。
同馬はオグリキャップ、ヤエノムテキ、サッカーボーイらと同期。87年12月にデビューすると2戦目で初勝利を挙げた。骨折などもあって春のクラシックには出走できなかったが、秋になるとステイヤーの血が開花。滑り込みで出走した菊花賞を制し、鞍上の武豊騎手はデビュー2年目での初G1、史上最年少でのクラシック勝利(19歳8カ月)となった。
古馬になると89年のG1天皇賞・秋、90年のG1天皇賞・春を制覇し、史上初の天皇賞春秋連覇を達成。これらG1のほか、G2京都大賞典2回、G2大阪杯と重賞6勝を含め、通算16戦8勝の成績を収めた。
現役引退後の91年に総額15億円のシンジケートが結成され、日高SSで種牡馬入り。シンジケート解散後はファンの寄付などで種牡馬生活を送っていたが、去年、今年と種付頭数は0頭だった。主な産駒にハギノハンター(南関東・テレビ埼玉杯3着)。母の父としてブルーショットガン(G3阪急杯)を送り出した。
同SSによると、今年6月からの腸炎による下痢や食欲低下、加齢による体調不良のため治療を続けていたが、29日昼過ぎに容態が急変。最期は力尽き、静かに馬房で息を引き取ったという。同SSの三好正義場長は「先日のオグリキャップに続く、一時代を築いた名馬の死亡をとても残念に思っています。スーパークリークの関係者ならびに同馬を応援してくださったファンの皆さまのご厚情に対し、深く感謝申し上げますとともに、同馬の冥福を心よりお祈りいたします」とコメントを残した。オグリキャップに続く90年代の競馬ブームを支えた名馬の訃報に生産関係者の落胆は大きい。

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