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「HBAサマーセール」開催、約20億円を売り上げる

2010年08月28日 15時55分

HBA日高軽種馬農協主催の北海道市場「サマーセール/サラブレッド1歳」が8月23日から27日までの5日間、新ひだか町の北海道市場で開催された。セールでは5日間で合わせて1178頭(牡673頭、牝505頭)が上場され、479頭(牡308頭、牝171頭)を売却。売却総額は前年比2億5158万円アップの19億8156万円、売却率は同3.89ポイントアップの40.66%、平均価格は同23万1768円ダウンの413万6868円と、平均価格こそ若干下がったものの、売却総額、売却率とも前年を上回る成績を収めた。
最高価格は、3日目に上場されたクリスティーナサンチェスの2009(牡、父キングカメハメハ、販売申込者/新冠町・(有)秋田牧場)で2310万円。激しい争奪戦の末、“カイシュウ”の冠名で知られる東京都の飯村孝男氏に落札された。続いてフジキセキ産駒のレディビーナスの21が1911万円、ハーツクライ産駒のストーミーウェザーの2009が1680万円と続き、牝馬ではゲシュタルト(G2京都新聞杯)の半妹であるエンドレスウェルズ2009が1575万円で最高値となった。
国内最大規模を誇る同セール。国内外の関心は高く、連日多くのバイヤーや客人で賑わった。海外からは「アジアウィーク」のツアーで来日した香港、マカオ、シンガポール、インド、フィリピンといったアジア競馬関係者が、国内からは河野洋平JBBA日本軽種馬協会会長、土川健之JRA日本中央競馬会理事長、NAR地方競馬全国協会役員らが視察。団体ではJRAのほか、石川県馬主協会や東京都馬主会、阪神馬主協会の女性会員で組織する親睦会「さくら会」のメンバーもセールに参加し、JRA(57頭)と個人で約100頭を購買した。
また、2日目には全国の高校で唯一、軽種馬の生産を手掛けている新ひだか町の北海道静内農業高校の生産馬、嬉桜々(きらら、牝、父スターリングローズ)が上場。新ひだか町の大高朝幸氏に21万円で購買された。落札のハンマーが落ちた瞬間、生徒や同校関係者はホッとした様子。同馬はホッカイドウ競馬でデビューする予定という。
サマーセール(8月市場)の売却率が4割を超えたのは、90年(53.47%)以来20年ぶりのこと。過去15年では初めてのこと。総額は20億円にわずかに届かなかったが、目標はクリアした。荒木正博HBA組合長は「現在の社会情勢を考えれば大健闘と思う。取引馬が勝てば交付される市場取引賞の効果もあり、5日間とも平均してよく売れてくれた」と分析。恒例となった採点では「100点満点で85点はあげたい」と及第点を与えた。

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