米カリフォルニア州サンタアニタパーク競馬場のロン・チャールズ場長は1/18、ダートに戻すことも含めてメイントラックの素材を再検討すると明らかにした。これは同日、豪雨に見舞われたオールウェザー馬場に水が溢れて開催中止となった際の発言。近日中に対応策を決定するとのことで、今夏にも工事が開始される可能性がある。同競馬場は2007年、メイントラックをダートからクッショントラックフッティングズ社製オールウェザー馬場へ換装。しかし、その後たびたび冠水、開催中止が相次いだため、2008年からはプロライド社製の素材を採用。以降、これまで大きな問題は起きていなかった。今回の排水機能不全の原因についてチャールズ場長は、クッショントラックフッティングズ社が採用した不適切な素材にあるとしている。これを完全に除去することは技術的に難しいため、プロライド社に不満はないものの、馬場の根本的見直しが必要と考えている様子だ。なお、州内の主要競馬場にオールウェザー化を義務付けているカリフォルニア州競馬委員会は、ダート回帰の場合でも議論のテーブルにつく用意があるとしている。また、ハリウッド(クッショントラック)、デルマー(ポリトラック)、ゴールデンゲート(タペタ)といった他競馬場では排水問題は起きていない。