オーストラリア競馬公社(ARB)は同国の新シーズンが始まった8/1から鞭の使用頻度を厳しく制限、これに反発した騎手協会が9/10に騎乗をボイコットする騒動に発展し、最終的に双方が譲歩する形で決着した。ARBが当初通達したのは、(1)衝撃吸収用のパッドが入った鞭の使用(2)最後の200メートルまでは6回以上の使用不可(3)最後の200メートルからは2完歩連続使用不可(ただし1度に限り3完歩間の3回連続使用可)といったルール。このうち騎手協会側は(1)・(2)を受け入れたものの、(3)ではベストを尽くせず、安全面にも問題が生ずるとして9/10、4競馬場で騎乗を拒否するに至った。調教師をはじめとして騎手以外の関係者からも(3)を疑問視する声が挙がり、ARBは(3)を「最後の200~100メートルまでは2完歩間の2回連続使用不可、100メートルからゴールまでは7回まで使用可、連続使用も可能」に緩和。当初は残り100メートルでの使用制限撤廃を訴えていた騎手協会側もこれに同意し、一連の騒動は一応の決着を見ることになった。