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収支改善へ向け、運営委員会開催(ホッカイドウ競馬)

2009年06月18日 15時15分

ホッカイドウ競馬の諮問機関である北海道地方競馬運営委員会の2009年度第1回会合が6月12日、札幌市のポールスター札幌で開催され、10年度までの収支改善に向けた話し合いが行われた。
同委員会は大学教授や軽種馬関係者、識者など12名で構成。競馬存廃が取り沙汰された1999年から運営改善に取り組んでいる。委員には今年から公募で選定された2名を含め5名が新たに就任。委員長には札幌大学経営学部の佐藤郁夫教授を、副委員長には北海道農業協同組合中央会の長谷川幸男副会長を選出し、新たなスタートを切った。
委員のほか、道競馬関係者が出席した委員会で東修二農政部長は「本年度から改革ビジョンに基づき、門別競馬場を主体場とした、馬産地が主導となる競馬の運営を始めた。とはいえ赤字が続けば競馬事業に対する道民の理解は得られない。それぞれの立場から率直な意見を発言してほしい」と挨拶。危機感を強めた。
委員からは「経費削減が賞金にまで及び、出走馬の減少に影響している」「マスメディアやファンへの情報が足りない」などの意見や要望が続出。今後は8月に門別競馬場のグランシャリオナイターを視察し、11月下旬には本年度開催の結果や運営改善に向けた取り組みの成果などについての会合が開かれる。
同競馬は91年度の454億円をピークに売り上げが減少。景気低迷やレジャーの多様化、同競馬自身の運営改善の取り組みの遅れなどにより、08年度末までの累積赤字は239億5000万円に上っている。本年度は組織の改革、経費節減や合理化を図り開幕したが、6月11日までの発売成績は計画比93%と苦戦。厳しい状況に立たされている。同競馬関係者は「開催を重ねるごとに計画額に近づいているので、これから盛り返したい」としている。

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